長岡ボードゲーム愛好会 8/20

自分が主催代行となり長岡では久しぶりのオープン例会。
地元のメンバーの参加は2名だったものの、OASE新潟の池田さん、NBGCのタカハシさん、新潟県ボードゲーム会のはむさん&STBさんと、県内のゲームサークルの主催者の方々に参加していただいて2卓体制でした。


「アルモリカ」

4人プレイ。
手番ごとにガリア人とローマ人のカードを1枚ずつ獲得していく変則的なドラフトゲーム。
獲得したカードのアイコンによって取れるカードの選択肢が増えていきます。
山羊アイコンのトップボーナスと色の連続での4枚と5枚続きの得点により2点差で辛勝。


「K2」

池田さんからリクエストがあり、冬山を好天候で4人プレイ。
序盤に晴天が続いたので、後半がきつかったです。
yさんが2人とも8千メートルを超えて15点となり、自分も最終日に同点まで持っていけるだけの移動力はありましたが、池田さんの登山家がルートをブロックした状態で遭難したため登ることができず、1点及びませんでした。


「スカベンジャー」
3人プレイ。
キャンプは3ヶ所なのでカードを集中すればどこか1ヶ所は確保できそうなものですが、残飯をリスにくすねられたりクマに妨害されたりで、自分だけ出遅れてしまいました。
これはyさんとタカハシさんのどちらかで決まりそうだと思っていたところ、なんとなくうまい具合に獲得できた2ヵ所の残飯が余すところなくノルマと一致しており、まさかの逆転勝ち。
自分でも終わると思っていなかったので、ちょっと拍子抜けな感じになってしまいました。
やはり4人プレイの方が序盤から叩きあいになって面白いですかね。
3回ほどプレイしてみましたが、残飯でレシピを埋めていくという勝利条件以外は十分佳作だと思います。


「ラムと名誉」

4人プレイ。
人気のあるフェルドの作品の中では知名度が低く、自分もなんとなく積みゲーにしていました。
夜の街での海賊たちのバカ騒ぎをテーマにしており、街で飲み歩く船長の後ろを手下がぞろぞろつき従う様は、なかなかにユーモラスで雰囲気が出ています。
手番では船長を隣のマスに移動させそこでのアクションを行いますが、マスとマスの間の通りに自分の手下コマを置かなくてはなりません。
全員が置けなくなるかパスをすればラウンドは終了し、プレイで使用しなかった手下を使って寝床争いを行います。
マスでのアクションでは、町の見回りと喧嘩をしたり、宝の地図を手に入れたり、飲み会を開いたりすることで得点を獲得します。
ミニゲームの連続でサイコロでの解決が多いため、長期的な戦略眼よりも手なりで得点をまとめていく判断力が必要だと感じました。
効率よくアクションを選択していったタカハシさんが2位以下に差をつけて勝利。
アレアやフェルドといった名前から想像するイメージとは違和感があるでしょうが、海賊気分を味わうという視点ではなかなか好ゲームだと思いました。


「マグヌム・サル」

4人プレイ。
下家のyさんがつるはしや水桶といった採掘系アイテムを抱えている事に気を配らずに不用意なプレイをしてしまった結果、岩塩の採掘でアドバンテージを与えてしまい、そのままyさんの大差がちに終わってしまいました。
得点差だけを見れば終盤の依頼1回分なのですが、一手一手を積み重ねていくタイプのゲームで基本的には岩塩を採掘して国王に献上することの繰り返しなので、一度ついた差をつめるのはなかなか難しいです。
ドイツゲームよりマルチゲーム寄りという感想にはなるほどと思いました。


「ブレーキングアウェイ」

5人プレイ。
池田さんの持込で、前から興味があったのでリクエストさせていただきました。
1チーム4人の選手で行う自転車レースで、トラックを2週半します。
1週目と2週目のラップで先着8人に得点が与えられ、ゴールではその得点が2倍になります。
まず選手ごとの走力を設定します。
たとえば1番の選手には走力30ポイントが与えられるので、それを15・8・4・3とか10・9・7・4というように分割します。
コース内で先頭の選手から走力のいずれかの数値を使って前進していき、すべての選手が移動を終えた後で、使用した数字の代わりに選手の位置に応じて新しい数値がもたらされます。
基本は3なのですが、集団の中にいる場合は自分より前にいる選手の数が加算され、言うなれば脚をためている状態になるわけです。
また、後続を引き離してトップに出た場合も一時的に走力のボーナスが得られます。
ひたすら前を走り続けたのではすぐに力尽きてしまうため、集団での位置取りや、そこから抜け出すタイミングなどの駆け引きがこのゲームの真骨頂といえるでしょう。
大集団の最後尾について走力21を獲得した選手が1位でゴールし、2人目も3位に入賞しましたがラップでの得点がほとんどなく2位。
1週目と2週目のラップで35点を獲得した池田さんがゴールでも12点を稼いで勝利しました。
同じ自転車レースの「リーダー1(ジロ・デ・イタリア)」の方がロードレースとしての再現度は高いのですが、1レースで完結するこちらの方がよりプレイしやすいですし、ゲームとしても面白いと思いました。
初出が1991年と古い作品ですが現在もメーカーで販売しており、自分もさっそく注文しました。
ただ、ちょっとコンポーネントがチープなのが残念ですね。


「パシフィックタイフーン」

4人プレイ。
こちらも前からプレイしたかったタイトル。
太平洋戦争をテーマにしたカードゲームで、前身は大西洋での戦いをテーマにした「アトランティックストーム」になります。
まず戦役カードがめくられ、親はその戦役の年号に対応している部隊カードを1枚場に出します。
その時に、航空戦、艦隊戦、潜水戦、もしくはすべての戦力を合計する総力戦のいずれかを選択し、他のプレイヤーはカードを1枚出すか、戦役に参加しないでカードを1枚補充します。
部隊カードには日本軍と連合軍の2種類があり、全員がアクションを終えた後で場に出された各陣営の戦力を合計し、勝利した陣営の中で戦力の大きいプレイヤーから、戦場カードもしくは的陣営の出したカードを1枚ずつ獲得していきます。
システムはシンプルというか悪く言えばざっくりとしており、バランスもプレイヤー任せなところが多分にあるため、ヒストリカルなフレーバーが好きな人でないと楽しめないように感じました。
自分はそういうのが大好きなので、赤城vsエンタープライズ、瑞鶴vsレキシントンと2回の空母戦がやれただけでも満足。
まあ、いずれも日本軍で敗北しましたが。
タカハシさんとの一騎打ちを制したアダチさんが勝利。
手札に強そうなカードを残していたら年号が44年や45年のカードばかりになってしまい、戦争中期までの戦役にあまり参加できなかったのはいただけませんでした。