魚津ボードゲームクラブ 7/30

「ルミ」

4人プレイ。
ピラミッドのコリチャンダと塔のチュルパをプレイして、いずれも勝利。
ネットにアップされている和訳ルールだと使用しなかったブロックについて言及されていませんでしたが、やはり使用しなかったブロック1個につきマイナス1点になりますね。


「スカベンジャー」

3人プレイ。
ゾンビステート社の新作で、動物たちがキャンプ場の食べ残しを狙うという、終末感あふれる前作からは打って変わったテーマとなっています。
まあスカベンジャーは屍肉食とも訳せるので、字面だけ見るとつながらない事もありませんが。
手札から3つのキャンプ場に動物カードを1枚ずつ出していき、全員がパスをした時点で動物の強さの合計が最も大きいプレイヤーが、そのキャンプにある食べ残しトークンを獲得します。
要求された食べ残しをすべて集めたプレイヤーが勝利。
リスは他のキャンプから食べ残しをくすねてきたり、フクロウはネズミやリスを除去できるなど、ぞれぞれの動物に能力があり、キャンプに動物を出せなくなるクマや、強さの大きい動物を追い払うイヌなどの妨害カードもあります。

ゲーム開始時ではランダムにいくつかの食べ残しトークンを引くのですが、3人ともほぼ同じ種類を引いてしまったため、集めなくてはならない食べ残しの種類も同じになってしまうというガチな展開に。
よく分からずに早い段階で妨害系のカードを使ってしまったため、置かれたキャンプと隣接するキャンプにいる仲間の数がそのまま強さになるという能力のシマリスを排除することができず、すべてのキャンプで負けてしまいました。
2つのキャンプ場で勝利した高木さんが圧倒的にリード。
次のラウンドでは先ほどの反省からシマリスが出切ったところでイヌをプレイしてシマリスの排除に成功。
能力は無いものの大きい強さのコヨーテやアライグマを多く持っていたので、このラウンドは挽回できるかと思いきや、勝利に必要な食べ残しを1ヵ所のキャンプに集めた高木さんがクマを出したため、そのキャンプにはヤマアラシ以外の動物を置くことができなくなりました。
このままでは勝敗が確定してしまうため、yskさんがイヌをプレイして高木さんの動物を追い払い、自分がヤマアラシを置いてなんとか同点に持ち込みます。
しかし高木さんが温存していたヤマアラシを出したため、結局そのキャンプの食べ残しは高木さんが獲得することとなり勝利条件を達成しました。

あまり訴求力を感じないテーマですしシステムもシンプルなので、正直どんなものかと思っていましたが、動物の能力もそれぞれが機能しており、ゲームとしての考えどころもあってそれなりに完成されていました。
プレイ感は戦場が3つしかない「バトルライン」といった感じで、どの順番でカードを出していくのかなかなか悩ましいです。


「マニラ」

4人プレイ。
今回はすべての商品の株価が横並びでリーチ状態に。
おそらく最後になりそうな港湾管理人の競りに勝てず、株を集めていた人参が船に積まれなかったため、すべての商人を3隻とも港に到着できない状況を想定して配置しましたが、翡翠を積んだ船が到着し海賊も空振りの大ハズレ。
株価が上限に達した商品が出たのでゲーム終了となり、翡翠の株を多く持っていた林道弟さんが勝利しました。
今回も海賊による略奪は1回しか発生せず、次回からは無視してもいいような気もしなくはないですが、やはり一攫千金の魅力には抗い切れないんですよね。


「六都市同盟」

5人プレイ。
国内では原題の通りに「リーグ・オブ・シックス」と表記されることが多いですが、それだとテーマとは乖離したイメージに受け止められてしまいそうで。
プレイヤーは収税官となり、宮廷への影響力を高めるため、現在のドイツ・ポーランドチェコの国境にあった都市同盟を回って徴税を行います。
各プレイヤーは6つの都市の1つを選んで徴税を行いますが、すでに他のプレイヤーのいる都市を選択する場合はより多くの護衛カードを提示しなくてはいけません。
相手は提示された護衛を受け取って他の都市を選択するか、より多くの護衛を提示することになります。
このようにしてすべてのプレイヤーが都市を決めたら、そこで獲得した馬の数の順番に、徴税した商品を倉庫に保管しに行きます。
倉庫では棚を1つ選択し、そのプレイヤーだけでは要求された商品が足りなければ他のプレイヤーは時計回りに商品を埋めていかなくてはなりません。
棚がすべて埋まると、選択したプレイヤーは影響点か有力者カードを受け取れます。
これを6ラウンド繰り返して、もっとも影響点を獲得したプレイヤーが勝利します。

今回のプレイでは馬を無視して商品の徴税だけに注力したしばさんが、他のプレイヤーに大きく差をつけて勝利しました。
他のプレイヤーの手番で棚に商品を置く場合も得点は入るので、できるだけ下家が低い得点になるような棚の選択を行ったほうがよさそうです。
あと自分も都市選択の競りで多くの護衛をしばさんに渡してしまい、それによって楽にプレイさせてしまったのもあるかもしれないです。
それほど難しいゲームではないのですが、都市を選ぶ際の追い出し式の競りや商品の倉庫への保管など独特のシステムがあるので、インストにちょっと手間取るかもしれません。
ゲームとしてはなかなかまとまっていますが、全体的に地味な印象なのは否めないかなあと。


「キーマーケット」

4人プレイ。
キーシリーズの最新作で。
限定生産900個の割には周囲でよく見かけるのですが、それだけこの世界が狭いということでしょうか。
けっこう重量級で時間がかかると聞いていましたが、yskさんお手製のサマリーのおかげでシステムの理解が早く、思ったよりも短い時間でプレイできました。
カントリーボード上の農場に労働者を配置して作物や家畜を収穫し、その資源を売却して資金を稼いだり、ギルドへの加入や昇格に使用します。
2年間8シーズンしかないため、どういった手段で得点を獲得するのか計画性を持ったプレイをしなくてはなりません。
労働者を農場で働かせるための賃金で資金的にもかつかつになりますが、かといって作物をどんどん売却したのでは得点に結びつきません。

様々な恩恵と得点を与えてくれるギルドへの加入は必須で、まずはマスターと熟練工のギルドにおいてyskさんとの争いを制してマスターレベルまで昇格させることができたため、資源2種類としてカウントできる贅沢品を安定して獲得できるようになりました。
ゲーマーのギルドでは競合相手がいなかったため、ずっと熟練工レベルにとどまって昇格に必要な資源を減らす能力を活用できたのも大きく、ギルドへの加入と昇格に特化したプレイとなりました。
最後の季節にゲーマーのギルドでマスターレベルに昇格することで、すべてのギルドでの得点にボーナスが加えられたためギルドだけで84点。
しかし労働者を1人しか引退させられなかったため、2位のEさんに7点と僅差での勝利となりました。

このゲームではギルドでマスターレベルまで昇格させた場合と、労働者を引退させて領主の家に置いた場合にそれぞれ15点を獲得でき、おそらくこれが勝利するための基本的な得点源なのだと思いますが、同じ資源2個集めると5得点となり、これはギルドの能力によっては7点まで引き上げられるので、生産をアップするギルドの能力と組み合わせればそういった方向でも十分勝ちを狙えそうです。
ギルドも12種類の中から7種理を使用するため、組み合わせによって戦略も大きく変わってきそうですし、繰り返しプレイすることでより面白さが分かるタイプのゲームですね。


「フェリニア」

上級ルールで4人プレイ。
シャハトの新作ということで気にはなっていましたが、ネコの国との交易というファンタジーな設定のおかげで二の足を踏んでいたタイトルだっただけに、今回プレイさせてもらえてありがたかったです。
ゲーム紹介ではネコ愛好家へのアピールがされていますが、タイルに描かれているのはライオン、トラ、黒豹とかで、とてもネコの国などというかわいい代物ではありません。
各プレイヤーは3つのタイルを配置して商品の購入もしくは交換を行い、船ごとに要求される商品が揃ったら船に商品を置くことができます。
商品の獲得争いで同じ場所に複数のタイルが置かれると、購入代金として置かれているタイルの枚数分のお金を支払わなくてはなりません。
船の商人が定員に達するとフェリニアに向けて出港し、商人は港から3マスまで移動して交易タイルを獲得することができると同時に、そのマスにとどまって交易所となってゲーム終了時の得点になります。
食料カードを使用すれば移動力を増やして、より奥地まで交易路を延ばすことができます。
初級ゲームでは港に到着してから交易タイルが引かれますが、上級ルールでは最初からすべてのタイルが公開されて配置してあるので、より戦略性が高くなっています。
すべての船タイルがめくられたらゲームは終了し、同じ商人の交易タイルを多く持っていたり、より多くの交易所が隣接していることで得点がアップします。

交易路の途中で商品や食料をもらえる地域へ商人を多く送り込んだEさんが、交易トークンと交易所の得点で他のプレイヤーに大きく差をつけて圧勝。
自分も途中からそれに気がつきましたが、資金がかつかつで商品の購入が後手になってしまい、その地域に向かう船になかなか乗り込めせんでした。
ゲームはそれなりに面白いのですが、このシステムならいくらでも他のテーマに当てはめることができたのにという疑問は最後まで拭えきれず。
異世界の雰囲気を感じるには、ネコという以外のガジェットが普通の交易ゲームなんですよね。


「ストリームス」

6人プレイ。
カードでめくられた1〜30の数字を1列に並んだマスに埋めていき、昇順に連続した数字が長くなるほど高得点になります。
中間の数字をどこに置くのかが悩ましく、同じ数字を埋めていくのにそれぞれが違った配置になるのが面白いです。
抽選会などで「ビンゴ」の代わりにプレイすれば盛り上がりそうですが、若干のスキル差は出てしまいますし、一般の人にプレイしてもらうにはちょっと複雑かもしれません。
手堅い配置に徹したのでそれなりの得点はできましたが、爆発力には欠けたため2回とも3位でした。


この他に「ブクブク」「ゲシェンク」をプレイしました。