中島ボードゲーム会 3/31

yさん、安達さんと3人でのゲーム会でした。
当初は「マリア」を予定していましたが、安達さんが翌日にシミュレーションゲーム会ということでドイツゲームをメインに変更。


「フィンカ」
2009年ドイツゲーム大賞ノミネート作。
マジョルカ島での果物栽培がテーマということで色とりどりの果物ゴマがたくさん。
風車の上で農夫を動かして果物を収穫していくのですが、同じ羽の上にある農夫ゴマの数だけ移動して、移動先の羽の上にある農夫ゴマの数だけ果物を獲得するというマンカラっぽい感じのシステム。
必要な果物を配達することで、島のエリアに置かれた果物タイルを取ることができ、これが得点となります。
すべての情報が公開されているため長考になりやすいという話を聞いていたので、ゲームタイマーを使用して手番ごと1分の持ち時間に設定したところ、テンポよく締まったプレイになったのでこれは正解だったかと。
少なくとも手持ちの果物を非公開にするよりはこちらの方をお薦めします。
エリアから果物タイルがなくなると、タイルに特定の果物アイコンを多く持っているプレイヤーにボーナス得点が入るのですが、自分とyさんが目先の得点ばかりを取りにいってしまったため、労せずして安達さんにボーナスが入ることとなり、そのまま大差で安達さんの勝利。
アブストラクト感は強めですがやることは分かりやすく、まずまずの良作かと。


ヴァイキング

全員が初プレイだったので基本ゲームで。
いつもはクラマーとの共作で目にすることが多いキースリングのシングルネーム作。
毎ラウンドごとにタイルと人物ゴマが12セット並べられ、それを順番に購入していきます。
タイルが島ならば自分のボードに置いて人物ゴマを配置しますが、ヴァイキングを置いた場合には軍人に守られていない同じ列の人物は能力を発揮できなくなります。
自分はすべてのヴァイキングを軍人で抑え、3回ある中間決算では貴族や斥候による得点で大きくリードしましたが、ゲーム終了時の決算で漁師ゴマが少なく食料不足によるマイナス得点をくらってしまい、逆に余剰の食料で加点した上に最多船員による得点を獲得したyさんに逆転されて2位。
タイルを置いて島を作っていく箱庭感や、タイル購入の悩ましさなど、なかなか面白かったです。


プレタポルテ

プレタポルテとは高級既製服のことで、プレイヤーはアパレルメーカーとなって服をデザインし、ファッションショーで高い評価を得ることを目標とします。
システムはオーソドックスなワーカープレイスメントで、ラウンドごとに3個のワーカーを置くことで従業員を雇い、デザインを完成させ、素材を購入し、ときには銀行から融資を受けることでコレクションを完成させていきます。
2ラウンドごと、つまり6アクションごとに世界各国でファッションショーが開かれるのですが、北京やシドニーがあってプレタポルテの5大コレクションである東京がないのが気になるのは狭量ですかね。
資金がそのまま得点となり、完成したコレクションごとの資金はもちろんのこと、ファッションショーでの評価で得たトークンとコレクションの数によって累積される資金も重要です。
獲得した契約、敷設、従業員のカードによっては行えるアクションや追加能力が増えていくので、拡大再生産の要素も多分にあります。
初見ではこの部分での選択が非常に大きく感じられ、自分はゲーム終了時に預けた資金が大きく増える投資信託会社に早い段階から資金を突っ込んでしまったため資金不足に悩まされ、アクションを消費して借金しては返済の泥沼に。
yさんはワーカーを消費せずに素材が購入できる敷設を入手して効率よくコレクションを完成させていき、発表するコレクションの数で他の2人の追随を許さず、自分と安達さんの資金が200前後だったのに対して600オーバーという圧倒的な大差をつけて勝利しました。
1回だけのプレイなので断定はできませんが、序盤の構築で失敗するとほぼ挽回は不可能で、かなりピーキーなバランスであるように感じました。
まあBGGでの評価はかなり高いので、自分のダメなプレイに負うところの印象が強いのだとは思いますが。
あと珍しいテーマだったのにシステムとの親和性が薄かったのは残念です。
アイコンメインのカード表示は機能的ですけど、モデルとかイラストがあったほうが華やかな雰囲気が出たかなあと。


「電力会社 最初の火花」

土地タイルを3枚しか使わないので、熊が3エリアでそれ以外が1エリアずつと偏った狩場に。
自分が最初に獲得して以降、熊を狩る技術がなかなか市場に出なかったため手番が遅くても食料に困ることはなく、先行して部族を増やしていって逃げ切り勝ち。


「フィンカ(拡張入り)」

とりあえず一度プレイして要領は掴んだということで、今度は拡張を入れてのプレイ。
2年くらい前のspielboxの付録で、せっかく拡張があるのだからとネットで調べてみたら面白そうだったので本体を購入したしだい。
まず、エル・ラズールというおっさんのコマを移動させて好きな果物を2個取れる羽タイルと、好きな果物が収穫できる羽タイルが追加され、エル・ラズール以外の羽をシャッフルして2枚は使用されないことになります。
エル・ラズールのいるエリアでは果物タイルの比率が合っていれば、好きな果物で配達ができるようになります。
果物タイルに干ばつタイル2枚が加わり、果物の配達無しに獲得できて2点の価値がありますが、取られるごとにすべての果物が2個ずつストックから取り除かれます。
果物を収穫するときにストックが足りなければ、全プレイヤーがその果物をストックに戻さなければいけないルールがあり、そういった不足が起こりやすくするのが狙いなのでしょう。
あとは、他のプレイヤーのコマを使用できる操り人形のアクションマーカーが追加されました。
エル・ラズールは移動させた後でうまく利用されてしまう可能性があるので、他のプレイヤーの手持ちの果物を把握しないと使いどころが難しいですね。
いずれもゲームの展開を大きく変えるほどの効果はなかったです。
今回のプレイでは自分とyさんが44点、安達さんが43点と僅差の争いとなり、残した果物1個の差で自分が勝利。