朱鷺荘ゲーム会

「アサラ」

「ハンザ・テウトニカ」をプレイする予定でしたが、たいしさんがサーバーのトラブル発生で遅れるとのことで4人ゲームに変更。
クラマー&キースリングの新作で、魔法世界で塔の建設を競います。
5種類の塔があり、それぞれ1番目と2番目の高さの塔に得点が与えられます。
毎ラウンド配られる7枚の買い付け人を置いていくワーカープレイスメントで、各アクションごとで最初に置かれた買い付け人の色をフォローしなくてはならないところに妙味あり。
今回のプレイでも塔の建設アクションでフォローできずに、塔の部品を余らせてしまい得点が伸びず。
最高得点の白い塔を単独で建設したくらんどさんの勝利。
初プレイでも見通しが良く、ほどほどのプレイ時間でワーカープレイスメントの悩ましさが堪能できる好ゲームでした。
毎ラウンドもらえる収入を忘れており資金繰りがかつかつでしたが、それでも面白かったです。
難点を挙げるとすれば、世界観がしっくりこないというところ。
ロケットの建造だったらシステムにもマッチすると思いますが、クラマーの趣味ではないですよねえ。


「行商と信頼」

続けてライトノベル狼と香辛料」の同人ゲームを4人プレイ。
同業のラノベ作家によるデザインですが、ボードゲーマーでもあるため普通にドイツゲームになっており、逆に同人としてはまとまりすぎている感も。
自分はアニメしか観ていないので、キャラクターカードの半分くらいしか分かりません。
都市をまわって商品を買い付け、必要な組み合わせで売却すると都市に信頼マーカーがおけます。
手持ちの信頼マーカーをすべて置ききったプレイヤーが勝利。
自分は商品2個で信頼マーカーを置ける都市ばかりを狙って先行しましたが、都市の能力でアクションポイントを4まで増やしたくらんどさんが怒濤の追い込みをかけて逆転勝利。


「エルフェンランド」

たいしさんとわかともさんが到着して6人プレイ。
ムーンの1998年ドイツゲーム賞受賞作品です。
エルフの成人の儀式として、4ラウンドで20カ所ある街や村をできるだけ多く回って目的地に行かなくてはなりません。
街道ごとの移動手段はプレイヤーがタイルを1枚ずつ置いていくので、他の人の置いたタイルを利用できたり、思わぬタイルを置かれて移動できなくなったりと悲喜こもごもが起こります。
1ラウンド目で7カ所を回ったくらんどさんを障害物などでなんとか足止めしようとしましたが、筏でうまくすり抜けられてしまい2ラウンド目にして13カ所をクリア。
なんとか最終ラウンドで自分とふくたろさんが同数に追いついたものの、ゴールからの距離で1点追いつかず。
人数が多くないと面白くないですが、コンポーネントに雰囲気があって楽しいゲームです。


「K2」

3人ずつ2卓同時プレイ。
自分は初プレイのわかともさん、ちっぷさんと、易しいルートを夏の天候で。
もう1卓は難しいルートを冬の天候で。
ちっぷさんが先に登頂し、天候の流れも厳しくなかったので、これは負けたかなと思いましたが、8千メートルより上の地点にテントを張って居座ることで、もう1人の登山家をブロックして辛勝。
冬山は登頂に成功したたいしさんが勝利しました。


「ユニオン・パシフィック」

6人プレイ。
これもムーンの作品で名作の呼び声も高かったのですが、なかなかプレイする機会がなく今回初プレイ。
10社ある鉄道会社の線路を拡張して株を引いてくるか、手持ちの株を公開するかの2択なのですが、これが非常に悩ましい。
筆頭株主と2番目の株主が配当をもらえますが、どのタイミングで4枚ある決算カードが出てくるかは分からないので、手番が回ってくるまでのドキドキ感がたまらないです。
白の株を公開すれば同点で筆頭株主になるところ、うっかり線路の拡張をしてしまい、次の手番が来る前に最終決算になってしまったため、その分でたいしさんに届かず2位。
すべての決算でユニオン・パシフィック筆頭株主は強いです。
勝手が分からないので株は小出しに公開していましたが、決算1回くらいは無視してまとめて公開した方がよいのかもしれません。
唯一の欠点と言われている視認性も慣れれば気になりませんでしたし、これは名作で間違いなしです。


「袋の中の猫フェリックス」

くらんどさんが抜けて5人プレイ。
基本はシンプルな競りゲームですが、そこはフリーゼらしく一癖あり。
各プレイヤーは手札からカードを1枚ずつ出し、順番に競りを行っていきます。
プレイヤーが競りから降りた場合は、カードに乗っているコインと自分の出したコインを回収し、同時にカードの1枚が公開されます。
最後に残ったプレイヤーはカードを全部取り、競りに使ったコインを支払います。
カードの内容しだいでは使ったコインより得点が少なかったり、最悪の場合はマイナス得点のカードだらけの可能性もあり、ゲームを通して競りから降り続けても勝つ可能性があります。
マイナスのカードがあっても犬カードがあれば追っ払ってくれますが、複数いると犬同士でケンカになってしまうという。
人間考えることは同じようで、マイナスやプラスが偏って出ることが多かったですね。
大量得点が明らかな状況で、競りに使えるコインを多く持っていたちっぷさんの勝利。