HBC金沢臨時会 5/3

「モダンアート」

4人プレイ。
今さらですが、クニツィアの競りゲーの中でも最高傑作と言われている所以がようやく理解できました。
絵画をオークションに出品し、出品された絵画を競り落とすだけなのに、奥が深くて悩ましいという。
システムとテーマの親和性もすばらしいです。
ただ、ゲームのバランスがプレイヤーの相場観に寄って立つところが大きいので、慣れないうちはキングメイカーが出てしまったりもしますが。
カードの巡りが良かったのと、相手にできるだけ利益を渡さないように心がけたのも功を奏したのか勝利。
予定売却価格よりも高値で買わなければならない状況とかまだ理解できていないので、もっとやり込んでみたいゲームです。


「ブラックシープ」

4人プレイ。
すなっちゃぁさん曰く4人でやる「バトルライン」ということで、全員が牧場に動物カードを3枚置ききったら役の強さで勝負するところとか、使えないカードを置くところが出てくるところとか、確かに似た感じ。
牧場に置かれている2頭の動物と自分のカードを合わせてフルハウスやツーペアといった役を作り、もっとも強いプレイヤーがその2頭の動物を獲得します。
動物の腹には1〜3点の数字が書かれていますが、黒い羊だけはそれがマイナス得点に。
動物6種類をすべて集めたり、1種類でもっとも多く持っていた場合のボーナス得点もあります。
白い羊のカードを集めて待っていたものの、出てくるのは他の動物ばかりで、逆に黒い羊は取らされてしまう展開。
しかたがないので、黒い羊の最多ボーナスを狙うとか本末転倒。
ボーナスは無かったものの取った動物がほとんど3点だったヨガ兄さんの勝利。
クニツィアだけあって悩ましい選択が多いですが、カードの引きもあるのでいくぶんは牧歌的ですね。


「髑髏と薔薇」

噂のブラフゲームを初プレイ。
髑髏1枚と薔薇3枚を持っており、手番に自分の前に1枚を伏せて出すか、場に薔薇が何枚あるかを当てに行くだけのシンプルなゲームですが、これでもブラフゲームとして十分機能しているのが驚きです。
確かにトランプでも代用できますし、その方がカードの耐久性もありそうですが、そこは雰囲気も重要ということで。
奥さんに嘘をついてゲーム会に出席する要領で、よしなりさんが2連勝。
自分は真剣に当てに行ったら自分の山に髑髏があるという体たらく。
さすがに自分にブラフをかけたら勝てません。


「ドラゴンイヤー」

5人プレイ。
フェルドの作品の中だけでなく、今までプレイしてきた中でもフェイバリットなゲームです。
途中から手番マーカーを進めることをあきらめて、宮殿などのラウンドごとの得点を上げる戦略を目指しました。
この場合にネックになるのは宮殿の数だけ人材を除去する飢饉なのですが、農民を獲得してから連続して米のアクションを取ることができたため、宮殿4、利権2、踊り子1の7点体制を維持することに成功。
最後は3階建ての宮殿に僧侶を2人入れることもでき、我ながら会心のゲーム運びで勝利できました。
アクションを取らずに3金まで回復するという選択を今まであまり意識していなかったのですが、それによって次のターンで割り込みアクションをすることで手番マーカーの不利益も回避できるということで、今回はかなり重宝しました。
イニシアチブと金を捨てても勝てたというのは収穫です。


ヒットマンガSF編」

前回は3人ですぐに打ち切り終了になってしまったものの、5人であればそんなことも無かろうと思いましたが、今回もお手つきばかりで早々に打ち切りに。
あくまでカルタですから、本来は程度直球なセリフを当てはめて早取り勝負にするべきなのですが、読み手としてはついつい一捻りしてしまいがちなのが原因だと思います。


「スチールドライバー」

4人プレイ。
ワレスが「アフター・ザ・フラッド」の余ったキューブでデザインしたという鉄道建設ゲーム。
以前に6人でプレイしたときには微妙な感じでしたが、ネットでの評価も高いこともあり、BGG推奨の4人で再プレイしたいと思っていました。
6つの会社が鉄道網を拡大していきますが、運営するプレイヤーは毎ターン競りで決められ、社長になったプレイヤーは線路を引いて接続した都市の収益と株マーカーを受け取ります。
6ターンが終了したら、各都市に4色のキューブが置かれ、各鉄道会社は自分の鉄道網の都市から1個ずつキューブを取っていきます。
異なる色を集めたセットごとに株価が決められ、株マーカーを持っているプレイヤーに配当が支払われます。
東西横断鉄道のボーナスもあり、目先の都市からの収益を狙うか、より多くのキューブを獲得できるようにするかによって、鉄道網の拡張の方向性が変わってきます。
リスクを分散するために、複数の鉄道会社の株を持っていた方が良いとは思いながらも、あえて紫の鉄道会社の株6個のうち5個を取得。
しかし、トップクラスは$100以上の配当がある中で紫の配当は$70しか出せず、結果的に自分はトータル資金でも最下位に終わりました。
最後のキューブ取りで他のプレイヤーの利益がからんでこないので、株を単独で持ちすぎるのは危険ですね。
鉄道会社の運営で高収益を確保しながら所有株もすべて$100以上だったヒューさんが、2位に$150以上差をつけて勝利。
人数的な問題もありましたが、最初にプレイしたときは鉄道会社の運営ばかりに目が向いており、ゲームの意図するところを理解していなかったようです。
今回のプレイでようやく面白さを実感できました。
鉄道会社の株ゲームとしてはプレイ時間が短いのでプレイしやすいですね。


「アルモリカ」

4人プレイ。
ローマのガリア入植がテーマというだけでプラスポイントなんですが。
ガリア人のカード列とローマ人のカード列があり、手元に並べたカードのアイコンの数で取れるカードが決まります。
なるべく同じ色が続かないように並べることで得点がアップするほか、貨幣アイコンの得点や3種類のアイコンの最多ボーナスもあり。
冬期フェイズに壺アイコンの数より多いカードは、食糧不足で捨てなくてはなりません。
情報がほとんど公開されており運の要素がないためにガチゲーではありますが、手番での選択はアイコンによって制限されるので、それほど長考になることもないです。
一部では低く評価されていますが、自分は十分面白かったですし、今回のメンバーにも概ね好評でした。
しっかり壺を確保したヒューさんが、貨幣アイコンと並べたカードの点数で他のプレイヤーを上回って勝利。
自分は最後まで壺アイコン不足に悩まされました。


「ウントチュース」

ワレスのカードゲームを5人で2回プレイ。
1回戦は場のカードを見誤ってマイナス10点のカードを取ったりしましたが、カードの巡りがよく、全ラウンド力押しで得点を獲得して勝利。
2回戦はその反動からか、ろくなカードが来ずに最下位でした。