魚津ボードゲームクラブ 5/14

「グレート・ウェスタン鉄道」

4人プレイ。
spielbox最新号の付録ゲームで、ワレスによるデザイン。
競り落とした列車のコマを使って、ロンドンからウェールズに向けて都市にコマを置いていくシンプルなゲームです。
コストさえ支払えば他のプレイヤーの都市を通過してコマが置けるところは「電力会社」に似ていますね。
基本的に陣取りなので次の都市へコマを置きやすいように鉄道網を拡大していかなければならないのですが、ロンドン周辺の都市からコマを置き始めたなべさんとyskさんは、中盤から少ないコストで伸ばせる先がなくなってしまい、ウェールズへの進出に注力していた自分と林道さんの一騎打ち状態に。
このゲームの懸案事項であったポート・タルボットへの1本道は、やはり最初にコマを置き始めた林道さんが独占。
ただ、他の地域では自分も拡大に余裕があったので、最終的には同点となりました。
ポート・タルボットへ進出しようとするプレイヤーに対して、入札での吊り上げや多少のコストがかかっても先の都市にコマを置くなどの対応が有効なのか、今回は確認するだけの余裕がありませんでした。
それ以外の部分では、ゲームとして十分成立していたと思います。
次号でバランス調整し直したマップを付けるという話もありますが、本当なんでしょうかね。


「ランカスター」

5人プレイ。
デザイナーは「グレンモア」のマティアス・クラマーで、ランカスター朝ヘンリー5世統治下のイングランドが舞台。
騎士コマの強さによって高さが異なり積み重ねても高さで強弱が分かるなど、コンポーネントはかなり凝った作りとなっていました。
手持ちの騎士コマを順番にイングランド内の城やフランスとの戦争に配置していくワーカープレイスメントで、より強い騎士を置くことですでに先に置いてあった騎士を追い出すこともできます。
全員の配置が終わったら、支配している城ごとに効果か議員を取ることができ、フランスとの戦争では騎士の強さの順番で得点がもらえます。
また毎ターンごとに、戦争に置かれている騎士に得点を与えたり、資金を得点に交換できるといった法案が採択され、議員を多く持っていればそれだけ投票コマが増えることになります。
積極的にフランスとの戦争に参加して、ゲーム中の得点ではトップでしたが、自分の城のタイルと騎士の総合戦力のボーナスにまったく絡めずに2位。
いずれのボーナスもトップだったなべさんが勝利。
自分的には「グレンモア」よりも面白かったです。
後でルールを確認したら、いくつかルールを間違えていたことが判明。
投票は投票タイルとコマを同時に公開し、投票に使わなかったコマはすべて戻されます。
これはTGITWでも言及されていたので、メビウス訳には書かれていないのかも。
あとフランスに負けた場合、騎士は置かれたままになります。


「トロワ」

3人プレイ。
氷見三人衆のお二人からリクエストがあってプレイ。
最終ラウンドで赤のダイスセットにプラス5できる能力が残っており、あと1個で撃退できる戦争カードを放置してノルマン人カードにコマを置いたら、次の手番が回ってくる前に赤ダイスをすべて使われしまい、どちらも撃退できないという最悪の結果に。
よく考えれば外交官に職人を置いていたのですから、影響点が減ることだけ目をつぶればコマを5個置けるので戦争もノルマン人も一気に撃退でき、撃退の得点とヘンリ1世のボーナスで11点稼げたはずでした。
この悪手の影響が大きく、トップののぶのすけさんに6点差の最下位で終了。
まあ、お二人には気に入っていただけたようでなによりです。


「アルモリカ」

3人プレイ。
他の卓の終了待ちでプレイ。
オリーブとブドウのボーナスを獲得しながら、コインの得点でEさんに2点差負け。
こちらもまずまずの評価でした。


「ハンザ・テウトニカ東方拡張」

念願の5人プレイ。
アクションと補充の能力を上げられるヴァーレンとハーフェルベルクを支配することでコンスタントに開拓による得点が入ったため、自分が20点に到達するかと思いきやボーナスタイルの枯渇によりゲームが終了。
それでも19点まで行っていたのでほぼ勝利を確信していましたが、最後に鍵を3まで上げたEさんにネットワークの得点で逆転されていました。
初プレイの福島さんが「面白いけど爽快感が無い」と言われたように、3人プレイのときとは打って変わって、なかなか自由にアクションを行わせてもらえず、ジリジリとした展開が続きますね。
「その置き方はひどすぎる」は褒め言葉です。
感想戦も終わって次のゲームというところで、もう1度やりませんかという意見が出て、まさかの2回戦に突入。
今度はのぶのすけさんがヴァーレンを抑えて得点を伸ばします。
自分は序盤のボーナスタイルで鍵を2に上げたものの、ネットワークをどこに構築するか決めかねて中途半端なプレイとなってしまい、ケーニヒスベルクに商人を1個置くのがせいいっぱい。
のぶのすけさんが20点に到達し、1つの通商路にコマを3個残した状態でゲーム終了を迎えてしまいました。
のぶのすけさんの勝利かと思われたところ、ケーニヒスベルクや都市の得点で何気に稼いでいたEさんが1点差で連勝。
毎回プレイの展開が変わるので飽きませんね。
自分の中ではオリジナルと併せてオールタイムベストのベスト5入りです。


「ナビゲイター」

4人プレイ。
今回はゲルツ自身が発表した王の恩恵バリアントを使用してみました。
これは通常はゲームの終了時に使用する王の恩恵を、通常の恩恵と同じようにロンデルで獲得するというもので、プレイ中に獲得しなければ失われます。
通常の恩恵と異なるのは労働力を支払わずに好きなところに配置できるということ。
これはギャラリーに恩恵が無い場合の救済策であると同時に、早期に恩恵を置くことによる収入を得られるという意図があるようです。
最初は砂糖工場を集めて工場プレイを目指しましたが、他のプレイヤーが第1時代のエリアで植民地の獲得を行っている間に7隻の大船団ができたので航海プレイに変更。
Eさんは工場、のぶのすけさんは教会を集めるプレイで、唯一初プレイだったなべさんは伸ばす方向が定まらない状況。
造船所の恩恵2枚しか取っていなかったものの、探険家と造船所の得点で勝てそうだと判断し、自分から長崎に船を進めてゲーム終了。
のぶのすけさんに3点差と、予想外に僅差で焦りましたがなんとか勝利。