アバロンヒルゲーム

ふと古いゲームのカードを輪ゴムでくくってないか心配になって、実家の押入れにあるゲームを確認。
輪ゴムは時間がたつと硬化してカードに張り付いてしまうんですよね。
実際それで「アップフロント」のイタリア軍カードとかやってしまいましたし。
イタリア軍だったのが不幸中の幸いですが。
「帝国の興亡」で硬化が見られましたが、気にならない程度にははがせました。
まあ、マップにエラッタがあるのでプレイするなら新版でやりますけど。
とりあえず引っ張り出して虫干ししたゲームの中から、アバロンヒルのゲームをいくつか紹介。


「ドラゴンハント」

1982年。
自分が初めて購入した洋ゲーです。
当時は中学生でしたし情報源もまったくなかったので、完全にパッケージ買いでした。
今思えば、よく5,800円も出したなあと。
アラワンの英雄王としてドラゴンを倒すことが目的。
ドラゴンを3回傷つけると魔剣を手に入れることができ、魔剣を手にした英雄王だけがドラゴンを倒すことができます。
ドラゴンの他に10種類の魔界生物が登場し、プレイヤーの助けにもなったり障害にもなったりします。
歩兵や弓兵もいて他国も攻められますが、城を失ってもゲームから脱落するわけではないので、基本は他のプレイヤーにドラゴンを攻撃されないよう囲い込むのが役割かと。
ファンタジーの雰囲気には溢れていますが、基本は移動戦闘のウォーゲームですから、システム的に洗練されてるとは言い難いです。
なかなか決着がつかず長時間になるので、おそらくプレイする機会はないでしょうね。
とはいえ、このゲームのコンポーネントを見たときのワクワク感が、自分がボードゲームにはまるきっかけにもなった記念の作品です。


「ウィザーズクエスト(魔法の島の闘い)」

1979年。
マルノン島の王となるために、島に散らばった自分の3つの宝物を集めるのが目的。
島にはオークが溢れており、時には凶暴化してプレイヤーの軍隊を襲ってきます。
こちらはウォーゲームというより「リスク」に近いシステムで、兵士のコマの数だけダイスを振ってダイスレンジ以上の目が出れば攻撃は成功。
ヒーローや魔術師がスタックしていれば、ダイスレンジにプラスの修正がもらえます。
古いゲームなのでプレイ時間は長めですが、こちらは今でも十分プレイに耐えうるかと。
当時はガジェットが弱くてゲーム的過ぎると思っていましたが、それが今となっては功を奏した感じですか。
あくまで宝集めが目的なので、地政学的な陣取りが苦手な人でも楽しめます。
TACTICS誌に追加シナリオとかあるので、そのうちプレイしてみたいですね。


マキャベリ

1980年。
自分の持っているのは1995年発売の第2版の方ですが。
交渉ゲームの傑作「ディプロマシー」の派生ゲームにして「ディプロマシー」に非ず。
徹底して交渉に特化したシステムに、運の要素というよりも神の意思を取り入れることで、より複雑な交渉の場を作り出します。
疫病のダイスによって軍隊が除去されたり、敵からの贈賄によって軍隊が寝返るなど、「ディプロマシー」を経験していればあり得ないと思うような要素が加わりました。
ディプロマシー」が「ガンダム」なら、「マキャベリ」は「イデオン」という感じですかね。
かなり人を選びますが、自分にとってオールタイムベストワンのボードゲームです。
交渉が完全に隠匿できるメールプレイの方が面白いのですが、それだと一日中戦略を考えてしまって仕事が手につかなかったりします。