HBC金沢臨時会 5/21

マチュピチュの王子」

5人プレイ。
ゲルツのデザインということで、マチュピチュ全体が1つのロンデルになっており、自分の王子コマを隣接する区画に移動させるとアクションが実行できます。
インカ人を配置することでトウモロコシやコカといった産物を生産でき、産物を支払うことで司祭のタイルを入手できます。
司祭のタイルを持っていれば神殿でリャマを生贄に捧げることで、自分の伝令をインカの道で進めることができ、伝令が頂上に到達すると生贄カードを1枚引けます。
生贄カードは「ナビゲイター」での恩恵みたいなもので、これによってどの区画のインカ人と司祭が得点源となるかが決められます。
最終ターンまでにすべての司祭と巫女のタイルが引かれれば神のご加護によってマチュピチュは救われて基本得点での勝負となりますが、そうでなければスペイン人に征服されてしまい、生贄カードに記された黄金の数の順位によって基本得点が2倍ないし3倍されます。
生産の流れにうまく適したインカ人の配置ができたとしても、生贄カードに合わなければ得点にならないため、慣れないうちは勝ち筋が見極めにくいかもしれません。
今回のプレイでは神官と巫女2枚を残してゲームが終了したため、スペインによる征服での得点計算となりました。
yskさんが黄金をもっとも多く持っており基本得点の7点が3倍の21点に。
自分は2番目だったので2倍でしたが、基本得点が12点あったため24点となり、かろうじて勝利することできました。
今思い返すと配置したインカ人を回収して産物を3個もらえる日時計とか、もっと活用すべきだったと思いました。
テーマ的にちょっとイロモノというか傍系に思われがちですが、完成度の高い骨太なマネジメントゲームです。
ゲルツの作品としてお薦めするなら「ナビゲイター」ですが、自分的には運の要素が少しあるこちらの方が好みかも。


「ワイン商」

5人プレイ。
オークションでワインを落札し、自分のワインセラーを積み上げていきます。
入札もワインで行い、落札した人が支払ったワインを次に入札の高かった人が引き取り、以下同じように処理していくため、ほしいワインがあるからと高く入札すると、次に入札が高かった人に漁夫の利を与えてしまうかもしれません。
手持ちのワインはワインセラーに積むと得点となり、同じ色3枚が直線か三角形になるとボーナスがもらえます。
5段のワインセラーを完成させ、次のワインセラー作りまで進んだ林道さんの圧勝でした。


「三国殺」

6人プレイ。
ともにぃさんが中国のおみやげにもらったばかりという三国志がテーマのカードゲーム。
中国ではかなりの人気ゲームみたいですね。
ぶっちゃけシステムは西部劇がモチーフになっている「バン!」のパクリです。
どのくらいパクリかというと「デックビルドガンダム」と同レベルということで、ほぼそのままだと言ってよいでしょう。
中国では「三国殺」をパクった「三国斬」というゲームも出たそうで、そちらを訴えようとしたら「そもそもお前のところがパクリじゃねえか」と反論されて引き下がったとか。
そこさえ気にならなければ、馴染み深いテーマである分、こちらの方が日本人受けはいいと思いますし、自分もこちらの方が好みではあります。
人物のイラストも三国志大戦などから引用しているので日本人好みです。

各プレイヤーには人物カードの他に、主公、忠臣、反賊、内奸といった役割が割り当てられ、主公以外はどの役割なのか秘密にされます。
反賊は主公を倒せば勝利。
内奸は主公が倒された時に単独で生き残っていれば勝利。
主公と忠臣は反賊と内奸をすべて倒せば勝利します。
手番ではカードを引いてから好きなだけアクションを行えます。
基本的には隣のキャラクターのみを攻撃でき、体力がゼロになった人物は死亡。
「殺」で攻撃し、「閃」で防御し、「桃」で体力を回復します。
武器や馬によっては攻撃能力がアップしたり射程が延びたりします。

曹操のyoshyさんが主公。
自分は郭嘉で忠臣となったため、反賊や内奸だと勘違いされないように忠臣であることをひたすらアピール。
曹操の体力が多いことを利用して、全員が体力を失う南蛮入侵を使い他の人物の体力を削ります。
最初に脱落したのはミツイさんの司馬懿で、正体は反賊でした。
その後も林道さんの黄蓋、ともにぃさんの孫尚香と倒されていき、残る朝敵は内奸であるyskさんの張遼だけ。
2対1で分のいいはずが、自分は張遼の能力で少ない手札を引き抜かれてしまい、攻撃をかわすことも回復することもできずに死亡。
最後は曹操張遼の一騎打ちとなりましたが、「殺」を複数枚使用できる諸葛連弩を使った曹操の攻撃を凌ぎきれずに張遼は討ち取られ、yoshyさんと自分の勝利となりました。


「ゾンビステート」

4人プレイ。
ウィルスにより増殖するゾンビから人類を守るために、限られた資源を使って様々なテクノロジーと軍隊を運用しなくてなりません。
プレイヤーは地球上の特定のエリアを担当し、自分のエリアからゾンビを一掃すれば勝利します。
それが間に合わずに突然変異マーカーが空気感染のレベルに達成してしまった場合には、もっとも人口の多いエリアが勝利します。
正直ルールを読んだ時点ではゾンビを一掃するとかとても可能には思えませんでしたし、実際のプレイでもその印象は変わりませんでした。
一見するとB級ゲームのようですが、しっかりとした戦略をもってテクノロジーの開発を行わなければ人類の未来はありません。

自分は南米エリアを担当。
ゲーム開始からメキシコと隣接するアメリカ西海岸にゾンビが発生し、北米エリア担当のすなっちゃぁさんと頭を抱えることに。
おまけにイベントで資源の購入ができなくなり、初プレイなのに初手からかなり厳しい状況です。
すなっちゃぁさんがテクノロジーでカナダ国境ラインに城壁を建設し、人間の世界とゾンビの世界を分断したため、自分とヨーロッパ担当のツカダさんもそれを見習って同様の戦略を取る事に。
これってゾンビ映画とかでもよくある展開ですよね。
人口のあるエリアとアクションポイントの数が比例するため、この戦略だと最初からアクション数が減少してしまうので難点です。
それにアウトブレイクによって城壁の内側にゾンビが発生する可能性も十分あります。
そんな3人とは別にアフリカのほとんどをゾンビに侵食されていたyskさんが核弾頭の開発に成功し、ゾンビに対する反撃を開始。
ゾンビの増殖を食い止めるために、人類がまだ残っている中東にも核を使用します。
あともう少しでアフリカからゾンビを一掃できそうなところで突然変異マーカーが進みきってゲーム終了。
とりあえず人口の数ですなっちゃぁさんが勝利しましたが、3エリアにしか人口が残っておらず、人類にとってこれを勝利と言っていいものかと。

後からBGGを参照したところ、城壁を使用している人は少数派で、軍隊による攻撃的な戦略を取っている人が多いようでした。
ゾンビの臭いを使って一時的に軍隊を敵だと認識させないフェロモンが、お薦めのテクノロジーに挙げられてましたね。
ゾンビを他のプレーヤーのエリアに誘導することもできるのですが、今回はそこまで余裕がありませんでしたし。
医療、軍事、科学の各分野で8種類ずつのテクノロジーがあり、それぞれに意味があるということらしいので、いろいろと試行錯誤してみたいと思います。


「チャオチャオ」

4人プレイ。
軽いブラフ系のゲーム。
筒の中で他の人に見えないようにダイスを振り、1から4の数だけつり橋の上のコマを進めます。
必ずしもダイスと同じ目を言う必要はありませんが、誰かにブラフだと見抜かれるとコマは橋の下に転落してしまいます。
ずっと出た目で動かしていれば安心ですが、ダイスには数字の無い面が1/3あるためブラフを強制される場合もあります。
無事に橋を渡りきったコマの得点で勝敗が決定。
他の人が脱落していく中、唯一2個のダイスをゴールさせた自分が勝利しました。
人間とっさに嘘をつく場合には癖が出てしまうものですね。


「カンパニーレ」

5人プレイ。
5種類の塔を建設しながら、どの塔が高くなるか入札していきます。
入札に使うチップは大きさごとに数が決められているので、様子見で大きいチップを後に残してプレイしたところ、確かに最終的に高い塔に多く入札することはできましたが、中間決算で得点がほとんど稼げなかったためトップには今一歩届かず。
ちょっと古いゲームですので地味な印象でした。


「ランカスター」

5人プレイ。
前回のプレイでゲーム自体は面白かったものの、ルールをいくつか間違えていたので、再戦したいと思っていました。
正しいルールだと、法案の投票がきちんと締まった感じになりますね。
事前にルールを読み込み、ある程度のシミュレーションをしていたおかげで、貴族を最大まで置ききったyskさんにもかなりの差をつけて勝利。
城のタイル置きは安定してリソースが獲得できるので、けっこう重要ではないかと思います。


その他「コロレット」をプレイ。
翌日もゲーム会なので、延長戦には参加せずに帰宅しました。