自宅ゲーム会 9/4

アダチさんにお越しいただいての2人ゲーム会でした。


「バトルフォーヒル218

シンプルなシステムのカードゲームで、高地を挟んだ位置にある敵の司令部を占領すれば勝利。
すでに置いてある自軍のカードから補給線がつながるようにカードを置いていき、自軍のサポートがあれば敵のカードを撃破できます。
またゲーム中に2回まで空爆により好きなカードを除去できます。
補給戦を無視して配置できる空挺部隊や、出したときに遠距離の敵を除去できる砲兵もあり。
カード運があるのでガチガチの詰め将棋にはならず手軽なプレイ感でした。
残念なのがカードに使用されている兵種の画像に統一感がないこと。
WW2のドイツ軍とアメリカ軍とかならばより雰囲気が出たと思うのですが、それだとウォーゲーム臭が強くなってドイツゲーマーへの訴求力が落ちてしまうのでしょうか。


「数エーカーの雪」

ワレスのデザインで、基本システムがデッキ構築で、テーマがフレンチ・インディアン戦争という奇妙な組み合わせ。
イギリス軍とフランス軍が手札を使って交互に2アクションずつ行っていきます。
手番の終了時に手札を5枚まで補充し、山札がなくなったら使用済みのカードをシャッフルして山札とするところはドミニオンですね。
軍隊や植民者などを資金で購入したり支配地域を拡大することでカードがデッキに加えられていきます。
まったく使えないカードというのはほとんどありませんが、戦略方針を考慮せずにカードを取っているとデッキが回らなくなってしまうのもお約束。
イギリス軍ならケベックフランス軍ならボストンかニューヨークを支配すればサドンデス勝利。
自分のキューブやディスクを置ききるか、除去した敵のコマが一定数に達してゲームが終了した場合には支配地域と除去した敵のコマによる得点での勝負となります。

まずは自分がフランス軍、アダチさんがイギリス軍でプレイ。
ゲーム開始時の得点ではフランス軍がかなり優勢で、終盤にノバスコシアで2カ所の地域を占領されたものの、五大湖周辺を完全に支配したため得点差が縮まらずにフランス軍の勝利。
2回目のプレイでは入れ替わってイギリス軍を担当。
インディアンによる襲撃が何気にうっとおしいので、ペマクイド、ディアフィールド、アルバニーに砦を建設して沿岸地域を防衛し、できるだけ支配地域を発展させながら五大湖方面への進出を試みました。
ドゥーケン砦の争奪戦には勝利したものの、その頃にはデッキが肥大化してしまい、それ以上南下することが困難に。
フランス軍が同点での勝利を狙い、最後のキューブを置くことでゲーム終了のトリガーを引きましたが、最後のイギリス軍の手番でインディアンによる奇襲が成功し、除去したキューブの2点でイギリス軍の逆転勝利となりました。
フランス軍が地域の発展をほとんど行わずにこの結果ですから、イギリス軍は積極的な軍事行動でフランス軍に直接的な損害を与えないと勝ち目が無さそうです。

より習熟したプレイを行うにはもっとプレイを重ねないといけませんが、今の時点でもこのゲームの完成度の高さは十分理解できました。
戦争というテーマとデッキ構築にここまでの親和性があるというのは驚きで、一般的なドミニオンクローンと一線を画した仕上がりに、まだまだワレスも捨てたものではないなあと。
本国から遠く離れていることによる行動と補給のずれや、インディアンに対する外交的側面など、ヒストリカルな要素がシステムを煩雑にすることなく再現されていることに感動しました。
2人用だから、戦争がテーマだからと敬遠する向きもあるでしょうが、ぜひとも多くのゲーマーにプレイしてもらいたい作品です。
実際プレイ感もかなりドイツゲーム寄りですし。
余談ですが、両軍とも進出できる地域やルートが限定されており、初見ではなかなか把握するのが難しいので、BGGにアップされているルート図を使用することをお薦めします。


ブルゴーニュの城」

建物8個のエリアのマップを選んだところ、中盤以降に最後の1種類がまったく出てこず、150点にも届かないロースコアで惨敗しました。
もちろんそれ以外にも悪手が多かったですが。
すべてのタイルを使用するのでこのような事態が起こらず、運の要素が軽減されるということで4人プレイを推す意見があるのも分かります。
自分はそれでもプレイ時間のコストパフォーマンスを考えると、やはり2人プレイがベストではないかと。