長岡ボードゲーム愛好会 11/5

「数エーカーの雪」

午前中はyさんと2人だけということで、当然これをプレイ。
自分がイギリスで、yさんがフランスを担当。
序盤でハリファックスに入植し、とりあえず正規兵を補充し始めたところ、フランスがポートロイヤルに砦を構築。
このままだとルイスバーグにも砦を作られて攻撃が困難になると考え、正規兵が1枚だけと軍備が不十分な状態で包囲戦に突入しました。
とりあえず消耗戦に持ち込めれば押し切れるという予想でしたが、手札に軍隊もしくは船のアイコンのあるカードが1枚も来ずに敗北。
ここで正規兵を失ったことは大きく、ルイスバーグにも砦が構築されてしまい、沿岸地域への進出はほぼ絶望的に。
膠着状態を打開しようとアルバニーからケベック方面に進出したものの、フランスのインディアンを恐れて砦に引きこもった状態となってしまい無駄な行動に終わりました。
その後はフランスが順調に地域を発展させ、ディスクを使いきってゲーム終了。
イギリス41点、フランス58点の大敗でした。

今度は陣営を交代してのプレイ。
フランスはセットアップ時の得点のアドバンテージを活かして早期終了を目指しますが、あくまで主導権はイギリスにあるので基本的には合わせ打ち。
イギリスが沿岸部への進出を狙って軍事増強してきたため、こちらも軍事で対抗するか、インディアンによるゲリラ戦にするか迷いましたが、今回はインディアンを選択することに。
これがうまくはまってイギリスの正規兵を2枚待ち伏せすることに成功。
ポートロイヤル、ルイスバーグに砦を構築し、てイギリスを足踏み状態にさせている間に殖民カードを2枚とも獲得して地域の発展を進めていきます。
カンソーを包囲されましたが、得点で勝利していることが分かっていたので放置し、フランスがディスクを置ききってゲーム終了。
フランス60点、イギリス58点の僅差勝ちでした。


「1955:冷たいスパイの熱い戦い」

東西冷戦をテーマにした簡易版「トワイライト・ストラグル」といった趣きのゲーム。
手番ではカードをプレイして2アクションを行い、カードの影響力を使って各国のトラックでキューブを自分の側に移動させたり、カードのアクションを実行することができます。
3ヵ国を自分の側で安定化させるか、相手の本国を自分の側で安定化させることでゲームに勝利します。
続けて3回プレイし、いずれも自分がイギリス、yさんがソ連を本国としましたが、3回とも相手の本国を安定化させることで勝負がつきました。
自分のスパイがいると1アクションでカードを2枚出せたりでき、一気に情勢が決まってしまうことが多く、これはちょっとバランスが取れていないのではないかという空気に。
ただ、他の人のレビューなどを読んでみると必ずしもそういった展開ばかりではなさそうなので、ブロックできるように本国と同じ陣営のカードをできるだけ手札に残しておくような対策が取れていなかっただけなのかもしれません。


ブルゴーニュの城」

他の参加者がまだ到着しておらず、これも2人プレイで。
船を優先して配置していったので最後までイニシアチブを確保していたものの、yさんとは戦略が異なっていたのであまり妨害にはなりませんでした。
ゲーム終了時に得点となる知恵タイルがあまりなく、157点のロースコアで負け。
追加のプレイヤーボードが付録についたspielboxが届いたので、早く試してみたいです。


「K2拡張ブロードピーク」

アダチさんとSTBさんが到着して4人プレイ。
シナリオ2は初めてのプレイになります。
基本ゲームからの追加要素として、3つある山頂に登頂すると得点トークンを獲得することと、横断によるボーナスがあります。
得点トークンは登頂した登山家ごとに与えられ、早く登頂するほど得点が高くなっています。
マップには左右に2ヵ所の横断ポイントがあり、両方を通過した登山家は獲得した得点トークンの枚数ごとに2点のボーナスがもらえます。
このためベースキャンプを起点に左右どちらからでも登山を始めることができ、全体として大きく円を描くようなルートになっています。
テントは1個しか使用しませんが、移動力を消費することで収納して持ち運ぶことが可能になりました。

天候は夏を選択。
自分とSTBさんは左側から、yさんとアダチさんは右側から登山を開始。
中腹の悪天候を避けるために、そうそうに北の山頂に到着して得点トークンを獲得。
北の山頂から中央の山頂へは、そのまま尾根伝いに8,000m前後を移動するルートと、移動力はかかるものの7,000より低いルートに分かれており、テントを共用するために2人とも尾根伝いに移動することを選択。
しかし高い標高ではじりじりと体力を削られていき、順応カードで2人ともカバーすることが困難になったため、1人は安全な地点まで下山することに。
残った登山家で中央の山頂には登頂したものの、6,000以上で2ダメージの天候を目の前にして順応カードがまったく引けず、2人の登山家が同時に死亡。
STBさんも1人が死亡したため、勝負はyさんとアダチさんとの対決となりました。
お互いに1人ずつ横断に成功しており、アダチさんはブロードピークへの登頂は断念して横断を狙い、yさんはブロードピークへの登頂を目指します。
結果、yさんはブロードピークに登頂成功したものの、アダチさんはあと1移動力が足らずに横断ができませんでした。
yさん30点、アダチさん27点でyさんの勝利でしたが、アダチさんが横断成功していれば得点トークンを2枚分のボーナスで逆転されていましたね。

自分的には2人死亡と散々な結果でしたが、高低差のあるルートの存在や横断によるボーナスにより戦略性がアップして、ゲームとしてはますます面白くなった印象です。
すべての山頂を制覇してなおかつ横断するのはかなり困難なので、カードマネージメントだけでなく、どこを取捨選択するかが勝負の決め手になりそう。


ビザンチウム

ワレスの少し前のゲームで、632年のビザンツ帝国周辺を舞台にビザンチンとアラブが領土の拡大を競います
基本は陣取りマルチで、自分のビザンツ軍でアラブを攻撃することも、自分のアラブ軍でビザンツを攻撃することも可能。
戦闘はダイスによって行われ、4以上が出れば攻撃成功とざっくりしたシステムのため、お互いに取った取られたの繰り返しになります。
ワレスらしいのはキューブによるマネージメントシステムで、軍隊の編成だけでなく移動や特殊アクションにもキューブが必要なのですが、それがすべて同じリソースを使って行われるため、ドイツゲームらしいマネージメントが必要とされます。
3ターンでゲームは終了し、各プレイヤーは自分のビザンツとアラブでそれぞれ獲得した得点を合計するのですが、一方がもう一方の得点の半分未満の場合は低い方の得点が加算されないため、よほど極端な得点の取り方を狙わない限り、両陣営でバランスよく得点していかなければなりません。
ただし、コンスタンティノープルが陥落した場合は、アラブの得点だけによる勝負となります。
今回のプレイでは、1ターン目にアラブの得点でトップに立ったアダチさんが、第2ターンの開始早々にブルガリアの特別アクションでコンスタンティノープルを攻撃。
コンスタンティノープルは1ヒットで敵の2戦力を除去できるのですが、ダイス5個のうち1個しかヒットしなかったために戦力を削りきれず、ブルガリアが包囲戦で勝利してゲーム終了となりアダチさんの勝利。
あっけない幕切れでちょっと消化不良でしたが、ゲーム自体はまずまず好評で再戦の機会もありそうなのでインストとしては十だったかと。
ブルガリアについてはかなり強力な感じだったのでルール間違いがあるかもと確認しましたが特にそのようなこともなく、ネットで調べてもそういった終わり方はままあるようで、プレイヤーの側で対応しなくてはならないようです。


コニーアイランド

遊園地を建設していくシャハトの新作。
手番では、建設現場タイルをボードに置く、興行師タイルを建設現場タイルのマスに置く、大型アトラクションを建設する、という3つの主要アクションに、キャラクターによる5つのマイナーアクションをそれぞれ1回ずつ行うことができます。
ボード上に置かれた興行師を大型アトラクションに置き換えることで、置いたプレイヤーだけでなく、置き換えられた興行師ごとに得点が入ります。
自分のプレイヤーボードから興行師をボードに置くことによって空いたスロットごとに得点や建築資材といった収入を得ることができるため、どの興行師からボードに置いていくかによって戦略が決まっていきます。
自分は必要な資源が少なく得点の入る興行師を優先し、ボーナス得点がもらえる2×2の正方形に配置して先行逃げ切りを狙います。
しかし資源があまりもらえないため自分から大型アトラクションを建設することができず、興行師が分断されるような形でアトラクションに置き換えされてからは伸び悩み、建設現場の空いたマスが少なくなった終盤でyさんに抜かれてしまいました。
ゲーム終了時にボード上に残った興行師はマイナス得点になるため、できるだけアトラクションに置き換えて回収したいのですが、バラバラに残っているためそれもままならない状態。
しかし、途中から方針を変更して買い集めていた新聞の得点が大きく、ゲーム終了後の得点ではyさんと同点となり、手元のお金タイルと資源の合計で上回っていた自分が勝利しました。
シャハトらしくシンプルなシステムで、得点手段が多いのでいろいろ試してみたくなります。