yskさん自宅ゲーム会 12/4

yskさんの自宅におじゃまして、ゲームマーケットの新作を中心にプレイしてきました。
自分も含めて4人でのプレイ。


「LIXO?」

テンデイズで推されていたゴミのリサイクルがテーマのカードゲーム。
場にめくられたコンテナカードを手札にある同じ色のゴミカードで競り落とします。
最初ルールを聞いたときにはあまり面白そうに思えませんでしたが、競り負けた場合には出したカードが不法投棄としてりマイナス点になるのと、全員が連続してパスをしなければパスをした後からでも参加できるため、他のプレイヤーの出したカードが増えてから一気に競り落としてマイナス点を多くするなど、ちょっとしたブラフの要素もあってそれなりに楽しめました。
ルールは非常に単純ですし、6人までプレイできるので取り回しはよさそうです。
ただカードが180枚と多くてシャッフルするのが大変かと。


「トロルマスター」

遊星からのフリーキックの新作。
ビーントーク」が自分には今イチ合わなかったこともあって前作の「アークキング」はスルーしましたが、今回は事前にルールに目を通して面白そうだったので購入。
プレイヤーは魔法使いとなり、タイトルにあるトロルを含んだ様々な使い魔の能力を駆使して名誉を獲得します。
ただ22種類ある使い魔のうち1回のプレイでは10種類しか使用しないので、トロルが登場しないことも多々あり、実際今回のプレイでもトロルは登場しませんでした。
プレイヤーは配られた魔法カードを公開してそのアクションの上にコマを置いていきますが、アクションごとに必要な魔法カードの枚数が決まっており、最終的に公開される10枚の魔法カードで条件が満たされなければ不足分をマナで補うか、そうでなればアクションすることができません。
アクションは、使い魔の召喚、マナの調合、攻撃、占いの4種類。
召喚した使い魔にある得点のほか、占いでの得点、攻撃して勝利したときの得点を合計して20点に到達したプレイヤーがいればゲームが終了します。
実際のプレイでは思ったよりもゲームが早く収束するので、召喚した使い魔によるマルチ的な叩き合いや能力のコンボによる一発逆転といった展開にはならず、「テラフォーマー」がそうだったようにゴールまでの行程を意識したプレイがものをいうゲームでした。
自分はそこのところをわきまえず、なんとなくで使い魔を召喚したり訓練で置き換えていたため、能力がまったく活かせないうちにゲームが終了してしまい、キメラの14点を含んだ16点どまり。
序盤から占いで得点を稼いだしばさんと、青銅の首やユニコーンの能力で得点を稼いだyskさんの一騎打ちとなり、召喚で20点に到達したyskが勝利しました


「森の老人たち」

ワレスの新作トリックテイク。
オランウータンの保護を題材にしており、売り上げの一部が寄付に使われるとか。
1から10まで5種類のカードがあり、10枚が手札になります。
メイフォローなのでカードは何を出してもよく、もっとも大きいカードを出したプレイヤーと2番目に大きいカードを出したプレイヤーは、出されたカードの中から1枚ずつを獲得します。
カードを獲得できれば得点となるオランウータンカードと交換できますが、得点の高いオランウータンカードは複数のカードを必要とするため、それまでは手元にキープしなければならず、交換する時に余ってしまったカードはマイナス1点となってしまうため、カードを取ることだけでなく相手にムダなカードを取らせることも重要になります。
ルールで推奨されていたので2回プレイしての合計得点での勝負に。
最初のプレイでは序盤に1枚で交換できる3VPのオランウータンしか場に出ておらず、カードを獲得したらすぐに交換の繰り返しで、最初は様子見していた自分が7VPのオランウータン2枚を獲得して14点でトップに。
しかし2回目のプレイで12VPのオランウータンを2枚獲得したyskさんが29点と圧倒的な得点を叩き出して逆転勝利。
後から確認したら、自分の出したカードは取れないという大きなルールの見落としが判明したので、とりあえず評価は保留。
どうりで相手にムダなカードを押し付けるの難しかったわけです。
手札の中で森林伐採カードはオランウータンカードとの交換に使えずマイナスも2点になるのですが、先の見落としを踏まえたうえでこれはマイナスがもっと大きくてもいいように感じました。


ソルティオーシャン」

バネストのブースで5個だけ販売されたものを、yskさんが早朝から並んで購入した一品ということで、これは早々にプレイしないわけにはいきません。
16世紀のフランスの港町ルーアンにおける漁業を中心とした経済ゲームです。
船が外洋に出港すると、塩漬けにするために積んで行った塩を同じ数のタラやニシンと交換することができます。
魚は港に戻ってくれば売却できますが、市場価格はランダムに引かれるタイルで上下するほか、売却されるごとに下落していきます。
またルーアンには様々な建物があり、塩田を拡大して毎ラウンド収穫できる塩の数を増やしたり、ゲーム終了時に得点となるノートルダム寺院の建設を進めたりすることができます。
アクションは4つに分けられており、手番ごとにコストを払ってアクションを行えるのですが、同じアクションが行われるごとにコストは1金ずつ上昇していくため、最初は無料だったコストが最終的には10金まで増加してしまうことも。
このゲームではお金がすなわち得点のため、本来は費用対効果を考えて行動しなければいけないのですが、なんとなくアクションをしないと損な気がしてしまうのが悩ましいところ。
序盤は船の数も少ないので、漁に行って市場で売るまでにアクションのコストがかさみ過ぎてほとんど儲けがで出なかったりしたため、途中から生産した塩はすべて市場で売却し、ノートルダム寺院など得点の稼げる建物にコマを置くことに専念しましたが、これだと他のプレイヤーの漁業でのコストがその分上がらないのであまりよくない選択でした。
最終的にノートルダムの建設ではしばさんに15点の最終マスを取られてしまい、塩の相場も1金まで下がってしまったため、最終ラウンドは早々にやることがなくなって3位で終了。
倉庫にタラを備蓄して相場が上がったときに一気に売却したやきのりさんと、建物での得点を固めて最終ラウンドの漁で稼いだしばさんが同点となり、建物に置いたコマが多かったしばさんの勝利となりました。
塩のイメージや得点を支払って得点を稼ぐというところで、自分的には「マグヌムサル」に似た印象を受けました。
徐々にアクションのコストが上がっていき、どこまでの出費が初期投資として許されるのかの線引きがシビアなのがなかなかマゾくて面白いのですが、船に塩を積んで出航し、戻って魚を売却するまでの決まりきった一連の流れでかなりの手番を消費するのはちょっと冗長な感じですね。


「ヴォーパルス」

今年の同人ゲームの中でもっとも注目された作品で、第2版が完売した後に製作者とは別に萬印堂が独自に生産するというのですから人気の程がうかがい知れます。
自分も以前に初版をプレイさせてもらって面白かったので、今回のゲームマーケットで購入しました。
今回はトロールや拡張の建物は使用せず。
最初のラウンドでは戦争で勝てませんでしたが、祝宴を2レベルで建設することができたので、その後は食料を生産するユニットを出し続けて収入および得点稼ぎ。
経年したベヒモスもおいしくいただきました。
最終ラウンドでゴーレムが取れたこともあって、レベル2の建物3つとレベル1の建物1つとなり、38点で勝利。
まあ自分以外は初プレイですから、カードの能力の把握もあってインストプレイ扱いですけど。
久しぶりのプレイでしたが、やはり面白かったです。


ペロポネソス

2009年のゲームですが、国内流通はゲームマーケットからということで。
今回は拡張の中から海タイルを使用。
ゲーム開始時に人数分の海タイルが場に置かれ、入札する前に追加で獲得することができますが、他のタイルと違って必要な資源はすぐに支払われなければなりません。
得点や人口を与えてくれるほか、魚が獲れるということで供給ラウンドにおいて人口1人分の食料をまかなってくれます。
今回は災害チット引きをyskさんが担当したのですが、5種類すべての災害が2枚ずつ引かれてリーチ状態になるという鬼引きを発揮したため、最終2ラウンドで立て続けに災害が発生することとなり、損害を立て直せないままゲームが終了。
自分はタイルで28点あったものの、最後の供給で食料不足で人口が18点まで落ち込んだために最下位に。
タイルは22点と最低得点だったものの人口がそれを上回ったyskさんが22点で勝利しました。
こんなことなら食料の確保できる土地タイルを取っておけばとは思いましたが、さすがにこの状況は想定外でした。
今度はアテネとヘラスどちらかの拡張を使ってプレイ予定です。