富山西部ボードゲーム会 12/17

氷見のArtsさんが新たに立ち上げたゲーム会に参加してきました。
魚津ボードゲームクラブの長時間ゲーム会が奇数月の開催になっているので、こちらは偶数月に開催する予定とのことです。
大阪からの参加もあって、最大で11人の参加者がありました。


「ハギス」

3人プレイ。
ワイルドカードでもあるJ、Q、K、が1枚ずつオープンで配られる変則的な大富豪。
初めてのプレイでは大富豪のイメージからゴーアウトすることばかり意識してしまったのですが、基本的には獲得したトリックの奇数カードとワイルドカードの得点が重要であり、最初にゴーアウトしたプレイヤーに残っている手札枚数×5点が与えられてしまうので、ゴーアウトを放棄してもトリックを取りにいったり手持ちカードを減らすようなプレイをする必要があります。
自分とのぶのすけさんが勝利条件の250点にあと少しのところまでいきましたが、参加者を駅まで迎えにいく時間になってしまったので途中投了。
ちなみにハギスとは、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理だそうです。


「エヴォリューション」

4人プレイ。
動物の進化をテーマにしたロシアのカードゲームで、自分の動物に様々な特性を追加することでゲーム終了までの厳しい生存競争を勝ち抜くことを目的とします。
まず手持ちのカードを1枚ずつプレイし、裏向きにして新しい動物とするか、すでにある動物に特性としてつけることができます。
次にダイスによって供給される食料トークンの数が決定され、順番にトークンを1個ずつ獲得していきますが、特性によって追加のトークンを得ることができたり必要な食料の数が増加する場合もあります。
肉食の特性があれば他の動物を捕食してトークンに変えることができますが、巨大化、保護色、自切などの特性で回避することが可能。
皮下脂肪の特性があれば、獲得した食料トークンを備蓄して必要なときに使用することができます。
必要な数の食料を獲得できなかった動物は絶滅してしまいます。
最後に各プレイヤーがカードを補充し、山札がなくなったらゲームが終了。
生き残っている動物とその特性が得点になります。
今回のプレイでは、必要な食料を確保すると捕食されなくなる穴住性、2ターンに1回は食料を必要としない冬眠、そして皮下脂肪と、完全な引きこもり系の動物に進化したともじさんの動物が、必要な食料が+2される寄生虫をつけられてもしぶとく生き残って18点で勝利。
自分は序盤から協力関係にある2つの動物をいずれも水棲として水中に逃げ込みましたが、同じく水棲の特性を持った牧田さんの肉食動物に捕食されてしまい、最終的に8点で2位でした。
基本的なシステムがシンプルなだけに、特性の引き勝負だったり叩き合いになったりする心配もありましたが、肉食動物から逃れるための特性も多く、うまく特性を組み合わせてコンボ的に効果を発揮すれば食料が少ない状況でも必要な食料を確保することが可能なので、バランスは取れているように感じました。
プレイしたメンバーにも楽しんでもらえたようでよかったです。


ペロポネソス

拡張は海タイルだけを使用して5人プレイ。
人口は27点とトップタイでしたが、2回ほど競りに参加しなかったことでタイルの得点が23点にしかならず。
同じ人口でタイルの得点が29点だったともじさんの勝利。


「ホームステッダーズ」

最終ラウンドでともじさんとの競り合いとなり、$21まで入札すると借金タイルのマイナスが大きくなるため、しかたなく6点獲得のタイルに入札先を変更することになってしまい、資源を多く残したまま得点が伸びきれずに3位。
中盤までオークションでの入札価格が上がらなかったため、収入の多かったともじさんが思い通りの取引を行うことができ、建物の得点と労働者による得点で大差勝ちしました。


トラヤヌス

3人プレイ。
この日はもう1卓立っていました。
軍事アクションでは司令官の移動だけで軍団兵を派遣せずにタイル獲得だけにし、建築アクションに注力。
ゲーム終了時の得点ではEさんに負けていましたが、同じ建物4個と3個で30点を獲得して逆転勝利。
初プレイ時よりはマンカラの扱いには慣れましたが、それでも2手くらい先まで考えるのがせいいっぱい。
時間をかければもっと先まで考えが及ぶのでしょうが、長考否定派としてはそういうわけにもいかず。


ケベック

5人プレイ。
「数エーカーの雪」でもおなじみであるカナダの都市ケベックの400年にわたる発展がテーマですが、拡大再生産ではなく陣取りがメインのシステム。
いちおう歴史に即したイベントもありますが、あくまでフレーバー的なものです。
プレイヤーは手番ごとに1つだけアクションを行うことができ、その時代に建築可能な建物タイルがすべて完成すると1世紀が完了。
これを4回、すなわち4世紀でゲームが終了します。
未完成のタイルに建築士が置かれると、そこに労働者を配置することができるようになり、タイルの置かれている場所に応じた追加アクションが行えます。
逆に建築士を取るとその建物は完成したことになり、建築士の持ち主はそこに自分のマーカーを置くことができ、ゲーム終了時に得点となります。
また建物が完成したときに置かれていた労働者はボードの四隅にあるエリアに送られ、1世紀が終了した時点で得点として数えられます。
四隅のエリアは順番に得点を計算していくのですが、1つのエリアでコマが最も多いプレイヤーはそのうち半数を次のエリアに送ることができ、このコマも再度得点として計算されるので、うまくコマを配置できれば連続して得点を稼ぐことも可能です。
労働者コマの活性化や追加能力のある指導者カードなど、ほかにも管理しなければならないことが多いのに、手番で行えるアクションは1回だけなので非常に悩ましいゲームでした。
今回のプレイでは隣接した建物を完成させることで建物グループでの大量得点を狙いましたが5点差及ばず、のぶのすけさんの勝利となりました。
5人だとやれることに比べてプレイ感が思い印象だったので、3〜4人が適正人数ではないかと。
OASE新潟でも話題になった交渉の是非についてですが、自分的にはドイツゲーム然としたこのシステムに交渉を持ち込むことには否定的です。
今回は全員初プレイということもあったので交渉なしでプレイしましたが、トップ叩きをしたり他の人と協力して得点を伸ばすために交渉を行う必然性も感じませんでしたし、他のプレイヤーからの要求もありませんでした。


「魔法にかかったみたい」

5人プレイ。
ラウンドごとに12枚のアクションから5枚を選んでプレイを行い、リードされたアクションを持っていれば場に出してアクションを行うか、効果の弱くなる支持のいずれかを選択します。
支持ならばすぐにその効果が適用されますが、アクションの場合は後のプレイヤーにアクションを宣言されると権利を失ってしまいます。
そのため自分の行いたいアクションをただ選ぶのではなく、他のプレイヤーが持っている材料やお金からアクションを推察することも必要ですし、ファーストプレイヤーになってリードするのは不利なので、アクションが取れる場合でもあえて支持にする選択も。
必要な材料を持って調合するアクションを行うと魔法の薬が完成して得点となります。
ファーストプレイヤーになった場合の捨てアクション用に入れておいたカードで2回連続アクションができるといった幸運もあり、終盤で追い上げて2点差勝ちでした。
材料もお金もほとんど使い切っていたので、そういった部分でも効率がよかったと思います。


ほかに「髑髏と薔薇」をプレイ。