yskさん自宅ゲーム会 12/18

富山に1泊してyskさんの自宅ゲーム会に参加。
林道さんを入れて参加者は3人でした。


ニュルンベルク

デザイナーが「ハンザ・テウトニカ」のシュテディングということで、自分的に今イチ感の高いホワイトゴブリンの中ではめずらしく完成度の高いゲームです。
yskさんが積みゲーにしているということでリクエスト。
ラウンドの開始時にどのギルドでアクションするのかをプロットし、ギルドに仲買人を置いていくことでアクションを実行。
各ギルドでは商品の売却、商品の購入、町人の雇用、パスの中から1つのアクションを行うことができ、すべてのギルドでアクションが行われたらラウンドが終了。
まだ仲買人が残っているプレイヤーがいれば新しいラウンドをプレイし、そうでなければターン終了となって、各ギルドごとにもっとも多くの商品を持っているプレイヤーが上客となってギルドのタイルと紋章を獲得します。
4回のターンでゲームが終了し、各ギルドごとにタイルの影響力の合計が高いプレイヤーが得点するほか、獲得した紋章の種類によっても得点が得られます。
各ギルドに配置される食客以外は運の要素がないため、どのギルドにプロットするかの駆け引きがなかなか悩ましく、いかにもドイツゲームといった趣き。
前に5人でプレイした時はかなり重く感じましたが、3人だとちょうどいいプレイ感でした。
経験値の差もあって、4ラウンド中3ラウンドでトップギルドの贔屓客となった自分が紋章での得点で大差をつけて勝利。


「トリック・オブ・ザ・レイルズ」

1830が元ネタでシステムはトリックテイクという同人カードゲーム。
マストフォローで勝者はトリックを取るのではなく、1列に並べられたカードを順番に獲得していきます。
列車が取られたら5つある鉄道会社のいずれかに置かれ、ゲームの終了時に鉄道会社に並べられた路線を運行して収益を上げ、各プレイヤーは持っている株ごとにその収益を受け取ります。
株を多く保有していたB&Oに3列車をつけられてしまったものの、他の鉄道会社は運行距離は長くても駅の価値が低いものばかりで収益が上がらず、結局B&Oがもっとも収益が高かったので勝利。
なるほどこれは18XX系のカードゲームだと思った反面、どのようにすれば勝ちにつながるのか初回のプレイではまったく理解できませんでした。


「大商人」

いわゆるドミニオン的なデッキ構築ゲームですが、独特なのは山札を作らないですべてが手札となり、そこから2枚ずつプレイしていくところ。
すべての手札を使い切ったらプレイで獲得したカードといっしょにすべてが手札に戻ってきます。
妨害系のカードもかなりあってインタラクションは高めですね。
ゲームの終了条件はカードを8種類かお金を8金集めること。
カードを7種類そろえてから妨害を受けなかったので、そのまま8種類目のカードを購入して勝利したものの、最後まで能力の使いどころが分からず手探り状態でした。


ヘルベチア

「グレンモア」、「ランカスター」と続けてスマッシュヒットを出しているマシアス・クラマー、新クラマーとか小クラマーと呼ばれている方の新作。
ヘルベチアとはスイスの古い呼び名で、現在も国名をラテン語で表記するときはヘルベチア共和国と表記するそうです。
そのためボックスにはでかでかとスイスの国旗が描かれています。
自分の村を発展させていくワーカープレスメントゲームなのですが、独特なのは結婚のシステム。
建物に置かれたコマを倒すことでそこから生産物を獲得したり加工することができますが、コマは男女に分かれており、自分のコマを他のプレイヤーの村のコマに嫁がせることで、他の村の建物でも使用することができるようになります。
また自分の村で結婚している夫婦がいれば、出産のアクションでコマをふやすことができ、次のターンから新しいワーカーとして使用できるようになります。
アクションを行ってコマが倒れている状態でも子作りはできるというのがなんとも。
あともう1つ独特なのは、スイスルールで時計回りではなく反時計回りなところですね。
得点は累積でなく手番終了時に獲得している得点の合計が20点に到達していればゲームは終了。
民族浄化ではないですが、自分で回復のアクションをしなくてすむように、できるだけ他の村にコマを送り込む戦略。
自分しか建てていなかった肉の建物を他のプレイヤーに使われるがいやでずっと温存していたら、自分が使う前にゲームが終わってしまいました。
そのため狙っていたボーナスが取れずに20点は超えたものの、林道さんに2点差で負けてしまいました。
自分的には「ランカスター」よりはこちらの方が好み。


「ハギス」

ジャージさんが他のプレイヤーに大差をつけあと7点で勝利という状況から、yskさんが連続してビッグベッドを成功させて怒涛のまくり勝ち。


「フレッシュフィッシュ」

フリーゼの初期の作品で現在は絶版。
4種類あるセンターからできるだけ近い場所に自分のアウトレットを建てることを目的とします。
手番では自分のコマを置いて建設予定地としたり、山からタイルを1枚引いて建設予定地に置きます。
引いたタイルが中立の建物タイルであればそのまま置かれますが、アウトレットならば競りで勝ったプレイヤーが所有権を得ます。
このままだとアウトレットを近くに建てたプレイヤーが勝利してしまいますが、条件が満たされるまでは道路が確定しないため、その後の建物の配置しだいではとんでもなく遠回りをさせられることになるかもしれません。
すべての建物は道路に隣接していなければならず、すべての道路はつながっていなければならないので、後から建物を建てるとこのルールに抵触しそうな場所には強制的に道路が敷かれていってしまいます。
この部分が非常にパズルチックで面白いところであるのですが、建物が建つごとにボード上を確認しなくてはならないのがちょっと煩雑で、慣れるまではけっこう見落としもでてきそうです。
途中でコマの配置ルールを間違っていることに気がつき、時間もあまりなかったので途中投了となってしまいましたが、独特のプレイ感と悩ましさのあるゲームなので再戦希望です。