OASE新潟 5/13

ゲームマーケットの開催日でしたが、今月はハロで東京遠征が3回あるのでさすがに回避。
まあ最低限ほしいものは知人にお願いしてあるのですが。


「アオスライサー」

ロードレースがテーマのゲームは好きなので前から気になっていたのですが、「海長とオビ湾のカジノロワイヤル」さんで紹介されていて面白そうだったので独Amazonから購入。
http://casinoroyale.blog120.fc2.com/blog-entry-1418.html
先頭を走るマイヨジョーヌの出したカードのスピードに合わせて手札からカードを出していき、-2kmまでは集団の風よけ効果でペナルティはありませんが、それよりも遅れると差の分だけ遅れチップを受け取らなくてはなりません。
マイヨジョーヌより速いスピードのカードが出されるとマイヨジョーヌが入れ替わりますが、遅れチップを持っていればそれを返済するだけになります。
そのほか追い越しができなくなる山岳カードやスピードが増減するカードがあり。
トップは1点、遅れチップを持っていければ0点で、遅れチップを持っていればそれがマイナス点。
カード運があるので、何回かプレイして合計得点で勝負するのが前提になっています。
今回のプレイでは手札がスピードの低いカードばかりでハンガーノック状態となり集団から大きくちぎられてしまいましたが、集団での先頭の入れ代わりによるリスクマネージメントなど、シンプルなルールでロードレースをうまく再現していると思いました。


「ハワイ(拡張入り)」

3人プレイ。
最近のプレイ頻度が高いこのゲームに拡張が出たとあっては、さっそくプレイしないわけにはいきません。
spielbox最新号の付録で、価格チップと新しい神タイルが追加されました。
ゲームの準備で5と6の価格チップを裏に魚が2つ描かれたものと交換します。
この魚チップを入り江で獲得したら、同じ内容のオリジナルの価格チップを袋に戻し、魚チップは永続的にプレイヤーの手元に置かれ、毎ラウンドの終了時で盾の勝利点のためのポイントに加算されます。
新しい神タイルであるカマプアは、毎ラウンドで1〜2個の果物が収入となるとともに、先ほどの魚チップがゲーム終了時に2勝利点もしくは4勝利点となる効果を持ちます。
また最終ラウンドでは1の順番マスにも2勝利点の槍チップが置かれます。
今回の初期配置ではカフナ、ティキ、神タイルが奥地になって厳しい感じ。
野田さんは槍のタイルを取るたびに6勝利点となる体制で、自分はラウンド終了時の盾での得点を狙います。
3人ともカフナがあまり取れず、自分は個人ボードで村1列しか得点になりませんでしたが、船とサーファーが得点になるラカ神で稼いだ24点でなんとか野田さんを1点かわして勝利。
神タイルもほとんど取られず全体的にロースコアでしたが、これは初期配置が毎回変わるこのゲームの持ち味で、そのつど異なる戦略を要求されるのも繰り返しプレイされる要因ですね。
拡張の魚チップで盾での勝利点が取りやすくなってバランスが変わるかと思いましたが、今回のプレイでは特にそういった展開にもならず、今のところ入れるか入れないかは個人の好みかなあという印象。
同じような効果であるサーファーとの兼ね合いやラウンド序盤での選択肢の増加など、それなりに影響はあると思うのですが。


スコットランドヤード

6人プレイ。
なんとなくルールは分かっていたので、かなり前にプレイしたことがあるように思っていましたが、もしかしたら初めてのプレイだったのかも。
池田さんがミスターXを担当。
最初の出現が比較的中央で包囲網が狭まったため、2回目の出現後にダブルムー部を使い切り。
最初に包囲されたときにダブルムーブであえて包囲網内に残って撹乱成功したことに味をしめて、再度包囲網の中に逃げ込んだところを読みきられて中盤で逮捕。
ゲームとしては面白いのですが、やはり協力ゲームは苦手ですね。


この後は、近くのライブハウスでゴーカイピンク、もといTomato n'PineやNegiccoの出るイベントに参加するため中座しました。

新潟県央ボードゲーム会 5/12

「ゴス」

到着時間が早かったこともあり会場にはSTBさんのみで、とりあえず人が集まるまでプレイすることに。
先日のサークルサミットで自分が交換会に出したもの引き取ってもらったのですが、STBさんにはかなり気に入ってもらえたようです。
自分もつまらないと思ったわけではないのですが、カードごとの能力を把握しなければいけないため、繰り返しプレイすることが前提となっており、自分の環境ではそこまで回す機会もないだろうということで放出しました。
お互いにゴブリンの軍団を編成し、1ラウンドが終了するごとに軍団の戦力を比較して大きい陣営が勝利トークンを獲得。
勝利トークンを先に3個獲得したプレイヤーが勝利します。
このゲームではラウンド終了時にカードの補充がないため、カードの効果などで補充をしていかないと、すぐにカードが枯渇してしまいます。
分かってはいたものの、自分は相手のカードを破壊する属性のカードばかり出して補充がおぼつかなくなってしまい、2回連続で勝利トークンを取られた上に、3レベルのゴブリンの能力で追加の勝利トークンを取られて完敗。
直接攻撃系のカードが多いので4人プレイになると微妙ですが、2人プレイだと展開もスピーディーでなかなか面白いです。
ルールやコンポーネントを再調整した「ゴス2」が出るようなので買いなおしてもいいかなあと。


サンクトペテルブルク(拡張入り)」

4人プレイ。
ラウンドごとに場に出るカードが少なかったため長丁場になり、最終シリーズではすべてのカードがめくられることに。
ゲーム終了時には皇后や大学といった高得点のカードでSTBさんが大差をつけていましたが、自分が貴族を10種類集めて2点差で逆転勝ち。
新農民を独占していたyさんとも2点差と非常に接戦でした。
やはりこのゲームは面白いと改めて認識しましたし、STBさんやはむさんにも好評でした。
今まで放置していたのはもったいなかったですね。


「ダンジョンレイダース」

5人プレイ。
自分は魔法使いを担当。
みんな目先の宝物ばかりに目がいって体力の回復するタイミングを逸してしまい、ダンジョンから帰還したときには全員の体力が同点でパーティ全滅という締まらない結末に。


世界の七不思議(拡張)」
6人プレイ。
リーダース拡張を入れてのプレイは初めて。
自分の担当はハリカリナッソスのA面。
カエサル」、「ネロ」が来たので軍事プレイを目指したものの、両隣との軍拡競争に敗北。
ハリカリナッソスとソロモン王の能力で第3時代に捨て札から紫カードを2枚拾うもそれほど得点が伸びず、47点のロースコアに終わりました。
自分の隣で軍拡したエフェソスのホンマさんが65点で勝利。


「最後の鐘」

4人プレイ。
感興学園の生徒会長選挙がテーマで、ポーランドのゲームにも関わらず日本のアニメ調に描かれた生徒のイラストが異彩というかネタゲー臭を放っていますが、システムは純然としたユーロゲーム。
5日間すなわち5ラウンドにわたって人気、円、才能を集め、イベントでそれを支払うことで票や先生カードを獲得していきます。
勧誘した生徒をタップすると才能を獲得できますが、その生徒を捨てるか先生カードの能力で戻さなければそこから再び才能を得ることはできません。
また、それぞれの才能の数には限りがあるため、必要な才能は早いうちに確保しなければならず、見た目に反して序盤ではシビアなリソースマネージメントを要求されます。
自分はいかにもエリート然としたサダモト・タケノリ、STBさんは無所属のフジヤマ・マジメ、今井さんは派手なお嬢様タイプのニジノ・アメ、ホンマさんは引っ込み思案な優等生のハイイロ・カエデを担当。
最初のうちはイベントをこなした自分とホンマさんが得票して先行しますが、それ以降はイベントの達成に必要な才能が集められずに停滞してしまい、全員が団子状態に。
ラウンドごとに終了時に単独最多アイテムや単独最多円マーカーでの1票や得票できるアイテムで細かく票を集め、なんとか差がつかないようにしていましたが、4日目に選択したイベントで必要な才能を先に取られてしまって票が得られず、STBさんが2つのイベントを達成して大きく抜け出します。
しかしそこで才能を使わずにキープできたことが幸いし、今度はイベントの票数が増える最終日にSTBさんが必要な才能が枯渇したため、自分とイベントを2つを達成した今井さんが一気に逆転。
イベント終了時では今井さんに1点差負けていたものの、各クラブごとのキャラ単独最多所持により2点を獲得して1点差勝ち。
たまたま女教師による円や人気の削りあいに巻き込まれなかったり、生徒の勧誘でたまたま票を獲得できる生徒が場に出たこともあって、かなりきわどい勝負でした。
地道に1票を取るのが重要で、システムもしっかりしていたため、思っていた以上に緊張感のある展開になって面白かったです。
なんちゃって日本風味なところもツボに入って盛り上がりましたが、海外のゲーマーはこの世界観をどのように受け止めているんでしょうかね。


「アステロイド

4人プレイ。
自分の世代だとステロイドといえばGDWのあれなんですが、これは小惑星地帯を舞台にしたイスタリの宇宙船レースゲーム。
まずは3色のダイスを振って、それぞれの色の小惑星がどの方向に移動するかを決定し、プレイヤーはそれを見て小惑星の動きを読みながら宇宙船の移動をプロットします。
中には2色のダイスの両方の目で動く小惑星もあり、読み間違えると自ら小惑星に突っ込んでしまうことも。
4ヵ所あるゲートを最初にすべてクリアしたプレイヤーが勝利。
今回はプロットの時間を初級の1分に設定しましたが、自分も最初の移動で読み間違っていきなり小惑星に激突。
あえて追加のダメージをくらうことで小惑星を破壊し、移動を継続することにしましたが、いきなり耐久力の半分を失ってしまうことに。
しかし、それからは次第に慣れて小惑星の移動を把握できるようになり、それ以上のダメージを受けることなく4つ目のゲートにトップで到達して勝利。
システムは非常にシンプルでファミリー向けだと思いますが、小惑星の動きを1個ずつ確認しなければいけないのがちょっと煩雑なのと、時間制限内でのプロットは人によって得手不得手が出てしまうのが残念。


「ショーマネージャー」

5人プレイ。
場に出てくる役者を購入して各都市でミュージカルを公演します。
都市ごとに同じ演目が公演されるのですが、役者にはそれぞれ得意な配役があり、演技力の合計が高い公演がより多くの得点を獲得できます。
手番ではカードを1枚購入するか公演を行うかしなくてはならず、公演ごとに必要な枚数+2枚という手札制限があるため、演技力の高い役者をそろえるのはなかなかに困難です。
そのため場に出た役者がまったくいらない場合には$2,000を支払って入れ替えするか、妥協して引き取るかの選択を強いられることになります。
このサプライの入れ替えは無制限に行えるため、ほしいアイテムが出るまでガチャポンを回す感覚に非常に似ており、資金があるとついつい回してしまいたくなってしまうのが人の性で、ようやくほしい役者が出てきたときには購入するため資金が足りていないという状況も。
手番の開始時にすでに開催された公演の評価を減らすことで資金調達ができ、ほとんどの場合この調達がなければ資金が回らなくなってしまうのですが、評価が下がることで得点も減ってしまうので、なかなかの考えどころになります。
今回は得点の低い都市から公演が開催されていき、もっとも得点の高いニューヨークが最後の開催地となって演目は配役が3つしかないRats。
そのときトップだったホンマさんの公演の評価もそれほ高くなく、あと1枚役者が揃えば自分がトップになれるという状況だったため、得点の低い都市での評価をがっつりと下げて資金に変換し、最後の引きに賭けることにします。
しかし交換を繰り返しても必要な役者は現れず、出たと思ったら上家に交換で流されてしまい、結局はオールマイティだけど演技力が1しかない大部屋俳優で公演することになり、最終的にニューヨークでの公演は最下位となって得点ゼロ。
興行というものがいかに博打かを思い知らされました。
ニューヨークでトップとなり、その他の年でも満遍なく得点したホンマさんが勝利。
自分はダブルスコアの得点差をつけられて4位。
ミスキャストなく公演した場合の追加ポイントを忘れていたので、本当ならもう少し資金調達に余裕がありましたね。
インストミスで申し訳ありませんでした。

北陸本線沿線ボードゲーム会 4/28

ミスカトニック女学園」

3人プレイ。
女学園における邪神と女子生徒の闘いをテーマにしたデッキ構築ゲーム。
日本でも邪神を美少女化した「這いよれ! ニャル子さん」がアニメ化されていますが、クトゥルフ神話と萌えの融合に対するアメリカでの回答がこれなのでしょうか。
給食のおばちゃんがクトゥルフ神だったり音楽の先生がアザトースだったり、なかなかイヤすぎる女学園なのですが。
ニャルラトホテプはもっともコストの高い学園長。
前回プレイした時は、購入した教職員も自分の購入パイルに入れるという壮絶なインストミスをやらかしていたので、今回ようやく正しいルールでのプレイとなりました。
手番では手札の価値を使用してサプライから生徒と教職員を1枚ずつ購入し、生徒は自分、教職員は下家のデッキに加えていきます。
その後、手札の教職員を教室に置いてから同じ枚数のカードをデッキから引き、女子力で教職員を撃退できなければダメージから意志力を差し引いた分だけSAN値が減らされます。
SAN値がゼロになってしまったら発狂してゲームから脱落し、最後に残ったプレイヤーが勝者です。
教職員の購入に使用する悪夢ポイントの高いカードを優先して購入し、下家の林道さんに強力な教職員を回すプレイ。
上家のyskさんからは臨時教員しか回ってこなかったので授業でダメージを被る事はなく、他の2人のSAN値が半分を割り込んでいるのに、自分だけほぼ無傷の状態。
しかし2番目に高いプレイヤーのSAN値まで減らされるイベントのおかげで、18あったSAN値が一気に7まで減らされてしまいました。
デッキ構築でこの展開は理不尽な気もしますが、クトゥルフ世界ではしかたないのでしょう。
yskさんが発狂して林道さんとの一騎打ちになり、問答無用に2ダメージ与える学生委員会の能力で止めをさして勝利。
ルールを読んだ限りではゲームとして成立しているように思え、実際それほど破綻しているわけではないのですが、デッキ構築にしてはデッキが回らず、長期的な戦略というよりはその場での判断ということが多いため、クトゥルフというテーマに思い入れがなければ辛い評価になりそう。
BGGでも運の要素が強すぎるという意見が多いようです。
またロッカーカードの効果が重複するのかなど、細かいルールの不備も散見されました。


グリーンランド

「ギャラクシー・トラッカー」や「ダンジョンロード」をデザインしたヴラドミル・フヴァティルのそれより前の作品。
バイキングとなってグリーンランドに入植します。
10世紀のグリーンランドは今と違って穏やかな気候だったとか。
手番でないプレイヤーは順番に1つのエリアで産出された資源をどのように分配するかを提議します。
村や建築物といった集落はそれぞれ1票、戦士は軍隊の数が投票力となり、単独で過半数が取れない場合には交渉によって他のプレイヤー賛同を得る必要があり、否決されてしまったら何も手に入りません。
すべての提議が終了したら、手番プレイヤーは資源を使って集落を建てたり軍隊の増強を行います。
開始時にそれぞれ配られた勝利条件を最初に6レベル達成したプレイヤーが勝利。
自分は最初に軍隊を増強したおかげで戦士の投票力が増え、資源の多いエリアに移動してはそれを独占していく順調な滑り出し。
しかし中盤になって戦士の投票力を無効にする司祭や、同じエリアにいる他の英雄ユニットの数が投票力になる詩人などが登場すると優位性が失われていきます。
自分は要塞や教会といった建築物がもっとも勝利レベルを獲得しやすい条件だったのですが、そのために必要な石材の出やすい山岳での分配に参加できなかったためなかなか建設が進みません。
しかたがないので他のプレイヤーと共同で資源を変換できる市場を建設して不足分を補い、あと1回の手番でなんとか6レベルを達成できる状態になったところで、林道さんが軍隊の増強により一気に7レベルまで達成してゲーム終了。
他のプレイヤーの勝利条件が見られないので、誰が先行しているのか絶えず意識していないといけないのでしょう。
それなりに面白かったですが、全体的にちょっと地味かも。
たびたび交渉になるので時間がかかるかと思いましたが、ほとんどが単独で過半数を取れる状況だったので、そうでもなかったです。
実際のところ、1エリアに投票力を集中して確実に資源を獲得した方がよいのか、多くの提議に介入して分け前がもらえるように分散したほうがよいのか、なんとも判断がつかない感じでした。


「メキシカ」

「ティカル」、「ジャワ」と並ぶクラマーの仮面シリーズの1作。
アクションポイントを消費して運河や建物を配置していきます。
一定数のマスが運河で囲まれるとエリアとして確定し、その中に建てた建物の階数の合計が1番多いプレイヤーと2番目に多いプレイヤーが得点を獲得します。
自分は得点の高い広いエリアに固執しすぎて1つのエリアに建物を多く配置しなくてはならなくなり、他のエリアでの得点にからめずに得点が伸びませんでした。
自分とは対照的に多くのエリアに建物を建てて満遍なく得点を獲得した林道さんが勝利。
シリーズの中ではもっともルールがシンプルなのですが、運の要素がほとんどないのでガチ度は高めで悩ましいです。
陣取りが好きならかなり楽しめるかと。


果てしなき世界

かなりお気に入りのタイトルで何十回もプレイしているという林道さんのリクエスト。
小説同様に「大聖堂」の続編のゲームになります。
1時代で6アクションを行い、それを4時代繰り返すのですが、12枚のアクションカードから1枚を使用するごとに1枚を捨てなければならないため、計画的にアクションを行うことが重要。
各時代の最後には、お金、信仰心、小麦をそれぞれ支払わなくてはならず、序盤ではこの支払い分を確保するのがやっとで、時代が進むにつれ少しずつ余裕が出てくる感じ。
自分は効率よく小麦や信仰心を獲得しようと家の建設を優先したためお金が支払えなくなり、そのペナルティによって得点がマイナスになっただけでなく、次の時代の最初の手番で行動不能になってしまいました。
それでも家から信仰心と小麦を受け取れるようになったため、その後の支払いはかなり楽になり、羊毛や織物を高得点にできるイベントのおかげで終盤になってトップに立つことに。
このまま勝てるかと思われましたが、ゲーム終了時に林道さんが手元に残していた建設資材が思ったよりも多く、1点差で逆転されてしまいました。
後になって思えば最初の時代のペナルティがいただけなかったです。
イベントカードの置き方で各プレイヤーがもらえる資源が変わるシステムは面白いと思いましたし、得点がタイトなところも自分好みでした。


「ムガル」

ゲシェンク」の上位互換的な競りゲーム。
場にめくられた株券に対して順番にチップを1枚ずつ支払っていき、降りたらそれまでに支払われたチップを取ることができます。
最後まで降りなかったプレイヤーがその株券を獲得するか、カードの外枠の色の株を売却することができます。
2番目に残っていたプレイヤーは、1番目のプレイヤーが選択しなかった方を行えます。
自分が青の株を3枚獲得したところで、それを売却できるカードがオープン。
売却時にすべてのプレイヤーが所有している同じ株の合計枚数が1枚の株価になり、他にも青の株が2枚あったので、ここで売却できれば15点とほぼ勝負が決まってしまうであろう状況。
こうなるとさすがに誰も降りずに山のようにチップが積まれることとなり、今回はあえて勝負にいかなくてもと自分が降りてチップを独占。
次に青の株を売却できるカードが出たときには余裕をもって勝負に出ることができ、12点を獲得した後は潤沢なチップに守られてそのまま逃げ切り勝ち。
このゲームをプレイするとゲシェンクが物足りなくなりますね。
現在は絶版なのですが、今年の中頃にリオグランデから再販される予定とか。

自宅ゲーム会 5/4

yさんにお越しいただいての2人ゲーム会。


「ドス・リオス」

デロンシュのデザインで、タイトルどおりボード上に2本流れている川の水争いがテーマ。
収穫タイルで指定された作物や川のヘクスに自分の農民コマや農場があり、そこに川が流れていれば収入や木材がもらえます。
しかし木材を支払ってダムを建設することで川の流れを大きく変えてしまうことができ、自分の農民コマで他のプレイヤーの農民コマを叩き出せるなど、かなり攻撃的な展開になります。
手番までボード上の様相が読みきれず、それでいてかなり運の要素がないことがダウンタイムが長くなる要因となっており、ほとんどのレビューで4人プレイは鬼門とされていて、BGGでもベストなプレイ人数は2人という評価。
5つある農場コマをすべて置ききったプレイヤーが勝利します。
序盤で緑の川に山賊が発生し、そこに集まっていたyさんの農民がまとめて襲撃されたため、自分に有利な展開に。
ところが先行して作った農園への川の流れを確定させようとダムを大量に建設したため木材が枯渇してしまい、中央の都市部に流れ込む川の流れを変えられず、そこに農民を集中させたyさんに連続して収入を与えてしまいました。
それでもわずかに自分がリードしていましたが、攻撃する農民を間違えるというミスからyさんにすべての農場コマを置かれてしまって敗北。
森林でなく農地のコマを取り除いておけば、$100不足で農場が置かれずにすんだのですが。
とにかく相手の権益を奪い取ることの繰り返しなので、攻撃的な展開が苦手なプレイヤーには不向きかもしれませんが、2人用ゲームとして捉えれば相手が決まっている分、マルチゲーム的なストレスは感じないですむと思います。


ブルゴーニュの城」

知識タイル6個と牧場タイル5個のエリアを完成したことによる得点で、最終的には得点差をつけての勝利でしたが、最終ラウンドに牧場タイルを1個でも取られていたら負けていたと思います。
序盤に置いた、労働者でダイス目を2つ変えられる知識タイルが効果的でした。


「乗車券・北欧」

先日のサークルサミットの交換会で入手したのでさっそくプレイ。
「乗車券」シリーズはちょっとマンネリ感があって、しばらくプレイしていなかったのですが、NBGCでインドマップをプレイしたら新鮮に感じられたため、最近になって再評価しています。
中でも北欧は2〜3人プレイ用と取り回しが良さそうなので前からほしかったタイトル。
スカンジナビア半島を中心としたマップは美しく、列車コマの白、紫、黒、というカラーコーディネーションがいかにも北欧な雰囲気。
機関車がトンネルとフェリーにしか使用できないなど、ルールのマイナーチェンジがあります。
最初に5枚引いた乗車券カードのうち4枚を残してプレイ開始。
2人プレイで複線が使用できないため、できるだけ早いうちに重要な路線を敷いておうこうと考えて中央のラインを確保。
yさんの路線を見ているとフィンランドからスウェーデン南部への乗車券カードを持っているようだったので、それを分断するように妨害用の路線を引いていきましたが、実際にはその路線を必要としない短距離の乗車券しか持っておらず、yさんのブラフにまんまと引っかかる形になってしまいました。
4枚のうち3枚の乗車券は達成できたものの、もっとも長距離の乗車券が赤カード1枚が足らずに未達成となり、乗車券での得点がほとんど相殺されて負け。
他の乗車券シリーズに比べて路線引きや乗車券の達成がシビアな印象で、それだけに路線を敷くタイミングなど駆け引きが重要になって非常に面白かったです。

中島ボードゲーム会 5/3

サークルサミットで初めてお会いしたイイハマさんに参加いただき、珍しく4人全員が地元のゲーム会となりました。


「ホームステッダーズ」

BGGでも強すぎると言われている精肉工場を、コスト変更したデザイナー推奨バージョンに差し替えてのプレイ。
自分以外は初プレイということでいつもとは違う戦略を取ろうと考えていましたが、結局は1ラウンド目にしゃがんで2ラウンド目に金鉱を建てるお決まりの展開に。
たまには資金力で回すプレイもしてみたいのですが。
せっかくなので精肉工場を建てるつもりで労働者を多めに確保していたら、工業のオークションタイルが出たのが8ラウンドだったため他の建物の方が得点効率が良くなってしまい、労働者2人が仕事につかず無駄飯喰らいに。
9ラウンド目に駅から車両基地への建設は予定通りだったものの、最終ラウンドはめぼしい建物が残っておらず42点のロースコアに終わりました。
他のプレイヤーも得点が伸びずになんとか勝利しましたが、最終ラウンドでの吊り上げ入札をそのまま落札させられてしまったらたぶん負けてました。


「ヒマラヤ(拡張入り)」

「帝国の商人」というタイトルで無料配布されていたものの製品版。
ヒマラヤ山脈の麓で村を巡回して材料を手に入れながら使命を達成します。
1ラウンドで移動や交易を6アクション行えますが、すべてのアクションを1分以内にプロットしなくてはならないため、取れると思った材料が取れなかったり、あせって間違った移動をしてしまったり、悲喜こもごもが起こります。
リングのある村で必要な材料を支払えば使命を達成したことになり、リングを家畜のヤクとして受け取る、ストゥーパ卒塔婆)を建てる、隣接するエリアに使節を置く、の3つの中から2つを行えます。
12ラウンド終了後に、ストゥーパの価値の合計、使節をもっとも多く置いているエリアの合計、ヤクの合計の順番で最下位のプレイヤーが脱落していき、最後に残ったプレイヤーが勝利。
基本ゲームだとリングや材料が補充される村は20面ダイスで決めるのですが、それだと偏ってしまう場合があるので、拡張セットに入っているカードを自作して使用。
3枚オープンされているカードの順番で補充されていくので、すべての村に均等に補充されるようになります。
今回は自分を含め3人が同じ地域に集まってしまったため、序盤から材料の取りあいになり、ヒスイがなかなか補充されないため使命が達成できないまま、大量の塩とお茶を抱えたままウロウロすることに。
途中3回ある在庫品処理でストゥーパを置くこともできたのですが、使節置き争いに費やしてしまい、気がついたらストゥーパの数で最下位になっていました。
すでにストゥーパを置ける村もほとんどなくなっており、そのままゲームが終了して最初の脱落者に。
最多使節エリアの数ではイイハマさんが、ヤクの数では圭くんが脱落し、最後に残ったyさんが勝利しました。
プロットに時間制限があるためテンポよく進みますし、最下位の項目を作らないようにするのは悩ましいですがゲーム自体は軽めなのもよかったです。
取った材料を隠すためのついたてが、接着するかクリップで留めないと使用できないのは残念。


「ごいた」

ちょっと軽めのゲームをということで。
自分もそうでしたが、初プレイの3人は何をどうしたらいいのか最後まで分かりにくかったようです。
場に出たカードやペアのカードの出し方で持ち札を推測できるようになると面白くなるんですが。


「ネフェルティティ(拡張入り)」

拡張からメンフィスは使わずに、追加の人物カードを追加してアモンの呪いシナリオのセットでプレイ。
王の命令で王妃ネフェルティティに献上する品物を市場で購入して集めるのが目的。
手番では各市場に使用人を1個ずつ置いていき、使用人が1列に並んだり、置いたマスの目がダイスで出るなどの閉鎖条件を満たすと、もっとも高いマスに使用人を置いたプレイヤーがそのマスの価格を支払って贈り物2枚か印章つきの贈り物を取ります。
あとはマスの数字が高い順にカードを取るか、そこに支払われたコインの半額を取るかを選んでいきます。
同じ種類の贈り物を複数の人数で持っていると1枚の価値が下がってしまうので、できるだけ少ない人数で独占することが重要。
手番の最初に印章を支払って人物カードの効果を使用することもできます。
価格は低いものの数の多いセネト(世界最古のゲーム)を単独で集めていた圭くんが書記の能力でゲーム終了前に効率よく得点化していったのが大きく、そのまま2位を大きく引き離して勝利。
自分は順位が低いほど得点が多く追加されるアモンの神官を持っていたものの、焼け石に水で3位どまりでした。
アケト・アテンの市場に誰も使用人を置いてくれず自力で閉鎖しなくてはいけなかったため、その分他の市場に使用人を配置できなかったのが痛かったです。


サンクトペテルブルク(拡張入り)」

発売されたばかりの頃に購入してプレイしてみたところ面白かったものの、当時はゲームをプレイする機会が年に数回しかなく、やりこみ系のこのゲームの面白さは最大限には味わえないだろうと久しくお蔵入りになっていました。
今回たまたま拡張を入手したのでプレイさせてもらうことに。
基本ゲームのデザインはハンスの社長ですが、拡張のデザインはリメイク職人のトム・レーマン
強すぎる天文台のコストアップと18貴族の能力ダウン、コストが高すぎて誰も購入しなかったピョートル大帝のコストダウンなどが主な変更になります。
すっかりプレイの流れを忘れていて、カードを置くためのスペースを空けなかったため職人が買えずに収入で遅れを取ったりしましたが、債務者監獄でひたすら捨て札から貴族を拾って10種類を達成して勝利。
天文台はかなり終盤になってから出てきたので、コストアップがどのくらい影響あるのかは分かりませんでした。
やはり完成度の高いゲームですし、メンバーの評判もよかったので、これからは定期的にプレイしていこうと思います。

サークルサミットin新潟 4/30


NBGCのタカハシさんの主催によりアオーレ長岡新潟県内のボードゲームサークルが一堂に会するオープンゲーム会が開催されました。
残念ながら魚沼ボードゲーム会のやつさんは仕事で不参加でしたが、NBGC、OASE新潟、新潟県ボードゲーム会、長岡ボードゲーム愛好会と4サークルのメンバーのほか、ゲストのバネスト中野さんや北陸からも参加いただき、最終的に30名近くが集まる盛況ぶりでした。
自分はおまいつなので、ほとんどのサークルメンバーとはゲームでの親交があったのですが、長岡市および周辺在住の初めて参加された方と交流ができたのがありがたかったです。
4月にオープンしたばかりのアオーレ長岡隈研吾氏の設計による外観・内装とも木を使った斬新なデザインが特徴的で、こういったイベントにはうってつけの会場でしたが、長岡市民からすると、大して集客もない場所にムダな箱物を作ったなあと思わなくもなかったり。


「チューブに乗って(メトロでGO)」

とりあえず1卓担当することになったのですが、ほとんど重めのゲームしか持ってこなかったため、地味だなあと思いながらもこのゲームを。
原題は「On the Underground」とそのままでは言いにくいのは分かるのですが、邦題のいずれもが今イチなんですよね。
ロンドンで地下鉄といえば「けいおん!」の劇場版ということで、HTTメンバーが宿泊したホテルだとか、最後にライブをやった場所だとか、あずにゃんが靴擦れした駅だとかボード上でいろいろ説明できるのですが、今のところムダ知識に終わっております。
今回は4人プレイなので、1人が2路線ずつを担当。
手番でやることは基本的に線路を4本引いていくだけで、国鉄との乗換駅や終着駅に路線を引くことで得点します。
線路を引き終わったらボード上の乗客が、最初は快速の目的駅、次に各停の目的駅と移動していき、そのときに利用された路線ごとに得点が入ります。
得点が細かく入っていくので差が付きにくく大きな盛り上がりはありませんが、路線引きだけで言えば「乗車券」よりも面白いと思います。
乗客の移動経路の確認にちょっと手間取ってしまうのが難点ですが。
中央に黒の路線を引いていき、環状線を作ることで内側の駅の数だけ得点になるボーナスを狙いますが、さすがに2人がかりで止められてしまい、それまでの路線が得点にからめずに相田さんに1点差負けでした。


「アリアラ

4人プレイ。
お昼までまだ少し時間があったので、短時間でプレイできるこのゲームを。
フランスのガロンヌ運河を完成させるのが目的。
アクションポイントを消費して、労働者を配置・移動させていき、運河の1区画がすべて労働者で埋められるともっとも多くの労働者を配置したプレイヤーに得点が入ります。
独特なのは1位が同点の場合は2位のプレイヤーに得点が入ることと、他人の労働者であっても移動させることができることで、どういった労働者の配置が定石なのかが把握しきれず、下家の小泉さんが運河を完成させる手助けばかりしてしまいました。
終盤に特殊な運河敷設を2つ建設して多少差はつめたものの、1回も運河の完成では得点できずに3位。


「ブラス」

以前からyskさんがプレイ希望されていたので4人プレイ。
「産業の時代」に比べると細かいルールも多く、どの建造物から得点していくのかといった戦略も初見では掴みにくいため、自分以外の3人が初プレイの今回はほぼインストプレイといった様相になりました。
案の定というかバーケンヘッドでの造船所の建設ルールをうまく伝え切れませんでしたし、終盤に資金が枯渇してほとんどアクションができない状態のプレイヤーも続出。
自分もランカスターやプレストンの優先配置ルールなど細かいところを失念していましたし。
そういった意味では、今回のようなイベントでやるゲームではなかったなあと反省しております。
自分的にはワレスのゲームでは一番面白いと思っているので、yskさんやyoshyさんとは近いうちに再戦したいですね。


カロム

彦根市限定でかなり普及しているというビリヤードとおはじきを足したようなゲーム。
自分とタカハシさん、林道さんとyoshyさんのペア同士で対戦しました。
順番に自分のエリアからパックを指ではじき、四隅にあるポケットに同色のパックを落とせば連続してショットすることができます。
盤外にパックが出てしまったり、自分のパックをポケットに落とすとファールとなり、ポケットに落としたパック1個が盤の中央に戻されます。
自陣営のすべてのパックを落として最後にジャックをポケットに入れたペアの勝利。
コマをはじくのにちょっとした慣れやスキルが必要なので、同じようなおはじきゲームの「カタコンベ」でアーチャーとして活躍したことのある林道さんが有利かと思われましたが、ペアのyoshyさんがショットできない自分のエリアにパックが集中してしまってなかなかポケットに落とせない状態に。
タカハシさんが堅実なショット決めていってくれたおかげで、自分がほとんど活躍しないままでも勝利することができました。
専用の競技盤がちょっと高いので、なかなかプレイする機会はないと思いますが、子供から大人まで一喜一憂しながらわいわい楽しめるゲームでした。


「フラッシュ」

せっかく大勢の参加者がということで全員でプレイできるパーティーゲームを。
1つのお題から連想する単語を1分以内に8つ書き、同じ単語を書いた人数がそのまま得点となります。
自分しか書かなかった単語は0点。
今回は賞品としてゲームを提供していただいたバネスト中野さんと同じ単語を書いたら3点という特別ルール。
中野さんの出したお題は「新潟」ということで、「コシヒカリ」「雪」「朱鷺」「田中角栄」あたりが高得点。
自分は8つの単語すべてが得点となり、同着1位ということで「サーカス・マキシマム」をいただきました。
同じく1位の人も長岡市なのですから、これは新潟を体現しているのは新潟市ではなく長岡だと言い切ってもよいのではないかと。
最近は人狼など多人数ゲームを回避する傾向にありましたが、たまにやる分にはなかなか面白いですね。


「ブラフ」
6人プレイ。

最初にかなり強引にしかけたブラフが通ったことに気をよくして、その後もブラフを仕掛け続けたら、下家の中野さんに看破されまくって即死でした。
ルール和訳の網@TGWの「ブラフ」のリンクから「ボードゲームギークゲーム」の和訳がダウンロードできるのは豆知識。

中島ボードゲーム会 4/29

「ギャラクシートラッカー」

3人プレイ。
STBさんのリクエストでプレイ。
時間制限内に宇宙船を組み立て、完成した宇宙船で目的地まで航海します。
航海カードの一部を見ることができるので、前もって何を強化すべきか考えながらパーツを取ることが重要。
他のプレイヤーの宇宙船がダメージを受けてボロボロになりながら航海を続けていき、最終的に宇宙の藻屑と消えるのが楽しいのですが、今回のプレイでは隕石群や敵の攻撃があまり出てこないため、3ラウンドとも全員が目的地に到着。
最終ラウンドでシールドを完備していた自分がほとんどダメージを受けずに商品で大量得点してダブルスコア勝ち。
同じように時間内にパーツを組み立てる「モンド」に比べると、組み立て後の顛末がある分こちらの方が面白いと思います。


「ルナ」

3人プレイ。
今度ははむさんのリクエストでプレイ。
全員プレイ経験があったので、自分としては初めてのフリーセットアップ。
途中までは均衡した展開になりましたが、自分は終盤の再配置で失敗して修道士を神殿に送り込むことができず、しかたなく評議会進めます。
はむさんは月の巫女の得点で先行していましたが、聖堂の建設で遅れを取っている状態。
聖堂と評議会の得点でなんとか勝負になると思いましたが、巫女のいる島に大量の修道士を集めたはむさんが、他のプレイヤーの介入がないと見て評議会を一気に進めたところでゲーム終了。
2位と聖堂で12点離されながらも、ゲーム中に獲得した得点が圧倒的に多かったはむさんが9点差をつけて勝利。
頭を悩ませて計画したアクションが他のプレイヤーの動向しだいで無に帰したりすると非常にストレスを受けるのと、ほとんどの場合初プレイの人がいてフリーセットアップでプレイできずにポテンシャルが発揮できないこともあって一度は手放したのですが、その後何回かプレイするうちに面白さが再認識できて最近買い直した次第です。


最後に「ミスカトニック女学園」をプレイしてお開きに。